...舌たらずのものであるから...
小穴隆一 「二つの繪」
......
関口存男 「移轍(Anakoluth)」
...舌たらずな調べで鳴きながら...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...実は兄にとって非常に重大な用件があるものですから」「あのかたわたしたちには何もおっしゃいませんわ」とマリヤが舌たらずな調子で言った...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...それでもかまはず倦(う)まず撓(たゆ)まずつづけるうちある日彼は虱のやうにへばりついてる席をはなれひよこひよことそばへきてれいの舌たらずみたいに「□□さーんーはーいーいーひーとーだ」といふなり ふ...
中勘助 「銀の匙」
...それは舌たらずの片言であり...
萩原朔太郎 「室生犀星に就いて」
...舌たらずのギコウにまけてなるものか...
林芙美子 「新版 放浪記」
...舌たらずのギコウにまけてなるものか...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...おつさんは舌たらずの口で一人で喋つた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...私の主観的な感動が舌たらずにかかれてある印象だったろうと思いますが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...今私の舌たらずな発音では大変言いにくくて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「いまこれが日本橋から届きましたの」とおくみが云った、「あまりみごとですから、おめにかけるだけでもと思って」「うん、みごとだ」と甲斐は云って、乳母のほうを見、かよに向かって微笑した、「また抱っこか、かよはいつも抱っこだな」かよは誕生を過ぎたばかりであるが、もう達者に歩くことができるし、舌たらずながら、おしゃまな口をきいた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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