...大阪弁で頻(しきり)に饒舌(しゃべ)っていた...
芥川龍之介 「路上」
...人魚のお姫さまの舌を切りとりました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「人魚の姫」
...舌(した)を巻(ま)いたも道理(だうり)...
泉鏡太郎 「怪力」
...この頃の俳句は多弁饒舌なる文芸を真似(まね)ようとしているものが多い...
高浜虚子 「俳句への道」
...人々は口々に饒舌(しゃべ)っていても世界は癲狂院(てんきょういん)かバベルの塔のようなものである...
寺田寅彦 「言語と道具」
...」そして彼は一人で饒舌りだした...
豊島与志雄 「波多野邸」
...いろんなことを饒舌れもしないわ...
豊島与志雄 「反抗」
...口頭で應答するのだからどうにか先の奴の眞似をして饒舌つたが逐うつかり捉つてしまつた...
長塚節 「開業醫」
...舌の廻らない彼女の千代子を呼ぶ常の符徴(ふちょう)であった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...長い舌を出して見せる八五郎です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...噛めば舌端に甘い後味が残った...
浜本浩 「甘い野辺」
...もう舌なめずりをして...
葉山嘉樹 「牢獄の半日」
...遺憾なくこの窃盗に成功したルパンの非凡なる手の中(うち)には誰も舌を巻いて感嘆せぬわけにはゆかなかった...
モーリス・ルブラン Maurice Leblanc 婦人文化研究会訳 「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
...たゞ口先だけが勝手にそんな下品なことを喋舌つてゐた...
牧野信一 「妄想患者」
...青黒い瞳を据えたまま……赤い大きな舌を出して...
夢野久作 「ココナットの実」
...ビックリしたように眼をマン円(まる)く見開いて睦田老人の顔を見たが、忽ち首をキュッと縮めて、眼をシッカリと閉じて、長い舌を、ペロリと鬚の間から出した...
夢野久作 「老巡査」
...演舌していた首魁者(しゅかいしゃ)らしい僧は...
吉川英治 「新書太閤記」
...城太郎は舌うちして...
吉川英治 「宮本武蔵」
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