...「饒舌録」の文章のリズムの堂々としてゐる為ばかりではない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...いつしか發覺して例の圓轉自在の舌から吹聽に及ぶ...
石川啄木 「菊池君」
...「飛んでもないお饒舌(しゃべり)をしてしまった!」*その晩の話を綜合して想像すると...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...ノロちゃんはペロッと舌(した)を出して...
江戸川乱歩 「探偵少年」
......
種田山頭火 「行乞記」
...枯草あたたかう犬は戻つてきてゐる(Sよ)こころむなしく日向をあるく・もいではすする熟柿のぬくとさは・空のふかさへ変電所の直角形(改作)・あかるくするどく百舌鳥はてつぺんに十月十五日曇...
種田山頭火 「其中日記」
...私は臆面もなくH老人を責めS夫人を責めて饒舌であり過ぎた...
種田山頭火 「物を大切にする心」
...無言な正義が饒舌(じょうぜつ)な機知に富んだ不正に愚弄される場合の審判者としてこの二つの品が必要である...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...お使に行ってもらいたい」「ちぇッ……」と米友が舌打ちをしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...岡浪之進の智恵に舌を巻いている平次の耳の側に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...送別会の演舌や弾丸除けのお守りよりも...
原民喜 「出発」
...舌打ちしろ!』とか...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...ハネると、長谷川氏の宅まで穂積同道で行き、「女夫鎹」のダメから、舌がはづみ、一時二時三時――つひに三時半、品川のあたりで円タクを漸くつかまへて帰ったのは四時...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...しきりと心が舌なめずりをしているのだった...
正岡容 「圓太郎馬車」
...縺(もつ)れる舌で讃美歌を歌った時はどうだった...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...T「お光は舌噛みましたよ」大吉ガクリと項垂れた...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...休みなしに饒舌(しゃべ)りだした...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...秀吉は、大坂にいて、捗々(はかばか)しくない報道に、舌打ちして、「秀長、秀次らの手に合わぬなれば、自身、四国へ出馬するしかあるまい」と、ただちに、筒井四郎に命じて、出船の準備に取りかからせたということが、四国に聞こえて来た...
吉川英治 「新書太閤記」
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