...また文明は都会生活から興るというのでありますが...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...あるいは日本にしてはじめて興る文芸であるかとも考えられて...
高浜虚子 「俳句への道」
...衰えるものがあれば新しく興るものも生じたに違いないから...
津田左右吉 「日本歴史の特性」
...定軍山の霧は晴れ陽の渡り月は澄み赤符再び世に出でゝ興るべかりし漢の運...
土井晩翠 「天地有情」
...最初今の佛教などの興る前に...
内藤湖南 「日本國民の文化的素質」
...その代りとして興るべき新しい風景に対する興味は今日においてはいまだ成立たずにいるのである...
永井荷風 「日和下駄」
...(前に言った唯美派や芸術至上主義の興る理由が...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...新しい追憶の感銘が興るほどだ...
萩原朔太郎 「初めてドストイェフスキイを讀んだ頃」
...これに比べてはまるで死人のように見えるだろう――ちょうど生きた言葉に比べては書物が死物に等しいと同じように! やがてロシアの国民運動が興るだろう……そして...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...寛政八年藩校進脩館の興るに当つて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...武者修業の風が興ると共に...
吉川英治 「折々の記」
...家運の興るとともに...
吉川英治 「黒田如水」
...そして新しい天子が晋魏(しんぎ)の地方に興る兆(きざ)しではあるまいか...
吉川英治 「三国志」
...――一人除けばまた一人が興る...
吉川英治 「三国志」
...興る者、亡ぶ者、春去れば秋の来るように繰りかえしている地上の相(すがた)です...
吉川英治 「新書太閤記」
...新しいものが興ることはそれだけずつ...
吉川英治 「親鸞」
...とまれ、清盛亡きあとの、平家も哀史一路をたどるのではありますが、興る源氏も、これを大観すれば、決して祝福されてはおりません...
吉川英治 「随筆 新平家」
...国力の興るも亡ぶも...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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