...至美すなわち絶対美に到達するにあらざればとうてい満足することはできない...
井上哲次郎 「明治哲学界の回顧」
...批評家自身の芸術観から編み上げた至美至高の理想を詳細に且(か)つ熱烈に叙述した後に...
寺田寅彦 「帝展を見ざるの記」
...地上に走る至美の水...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...それは少なくともまず文芸学や芸術学乃至美学の内容でなくてはならぬ...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...その歴史的批評が実は哲学的乃至美学的批評であるというのだ...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...又社会衛生学や整形外科乃至美容術になれば社会科学や風俗美学までも想定しなければなるまい...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...この芸術学乃至美学にとってもこうした思想的エージェンシーとしての文学は重大な意義を持つわけだが...
戸坂潤 「認識論としての文芸学」
...美学を美術乃至美術史に固有な因縁あるものとする日本帝大的習慣を別とすれば(尤もこうした傾向はいずれもカントの「美」の観点――それは「崇高」の観点からさえ区別されたごく極限されたものである――に由来するので...
戸坂潤 「認識論としての文芸学」
...この高寒山地の民治に送つてしかも施政作詩二つながら至美真摯であつた...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...即ち道徳及びその他の感情生活の世界を支配する最高至美の権威でなければならない...
萩原朔太郎 「愛の詩集」
...自由詩は必しも完全至美の詩形でない...
萩原朔太郎 「青猫」
...すなわち至善至美ならんとの説もあれども...
福沢諭吉 「教育の目的」
...塔の設計者は何故に其の至純至美の愛に副ふべく意を用ひなかつたか...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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