...或は自白する如く...
石川啄木 「雲は天才である」
...民衆批評家は作品の客観的価値よりはむしろ自分の眼の批評をするのであり自分の要求を自白する...
寺田寅彦 「帝展を見ざるの記」
...人間の顔がこんなにありありと自白するところは...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「ライギット・パズル」
...自由黨すらも亦一人の之れを惜むものなかりき今や彼は公然議員買收の非行を自白するも...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...自白すると、私はこの学校から何度となく講演を依頼されて、何度となく断ったのである...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...自白すると、突然兄から捕(つら)まって危く死地に陥(おとしい)れられそうになったのも、実はこういう得意の瞬間であった...
夏目漱石 「行人」
...しかし自白すると...
夏目漱石 「こころ」
...と云つて正直を自白すると...
夏目漱石 「それから」
...自白すると僕は若い女ことに美くしい若い女に対しては...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...自白するが、僕はそれまでに何度も後(うしろ)を振り返って見ようとしたのである...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...自白するが、彼は理解の上において僕よりも優(すぐ)れた頭の所有者である...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...自己の主張の論拠のなきを自白すると同然である...
新渡戸稲造 「自警録」
...蓉子を知っている僕は彼女が素直に自白するとは信じなかった...
浜尾四郎 「黄昏の告白」
...おれは自白する」といって...
久生十蘭 「金狼」
...道教の信徒が老子を李耳などいはば眞の其徒でないと自白するに等し(阿毘達磨大毘婆沙論一八一)...
南方熊楠 「再び毘沙門に就て」
...世には知識よりもむしろ推量の上に立っていると自白する学芸が...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...隣人が「それは自分だ」と二声(ふたこゑ)自白する間に両方の顳(こめかみ)を悠然と一刀づつ刺す...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...ここで自白する方が...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「青蠅」
便利!手書き漢字入力検索