...私は時としてアイスアックスの代りにアンブレラを持って山へ行ったことさえあるのを自白する...
石川欣一 「可愛い山」
...恥かし乍ら自白すると...
石川啄木 「雲は天才である」
...自白すると自分の如きも昔二十幾人の教師に教を享けたるに不拘...
石川啄木 「葬列」
...私は今でも完全に対話を書くことが出来ないで苦んでゐる一人であることを自白する...
田山録弥 「小説新論」
...自由党すらも亦一人の之れを惜むものなかりき今や彼は公然議員買収の非行を自白するも...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...すなわちわたしが彼を恐れていることを自白するにひとしいのでした...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...自白すると、私はこの学校から何度となく講演を依頼されて、何度となく断ったのである...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...自白すると、突然兄から捕(つら)まって危く死地に陥(おとしい)れられそうになったのも、実はこういう得意の瞬間であった...
夏目漱石 「行人」
...自白すると、私の財産は自分が懐(ふところ)にして家を出た若干の公債と、後(あと)からこの友人に送ってもらった金だけなのです...
夏目漱石 「こころ」
...自白すると僕は若い女ことに美くしい若い女に対しては...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...人間でありながら人間の用をなさないと自白するくらいの屈辱として...
夏目漱石 「明暗」
...進歩する余地なきことを自白するのである...
新渡戸稲造 「自警録」
...よし南洋の男が犯行を自白するようなことがあったとしても...
橋本五郎 「撞球室の七人」
...途方もない大犯罪を自白することがあるものです...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...自白する犯罪よりはるかに大なるものである事は当然です...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...よくうその事実を自白する人間のある事は君だってきいてるだろう...
浜尾四郎 「正義」
...蓉子を知っている僕は彼女が素直に自白するとは信じなかった...
浜尾四郎 「黄昏の告白」
...ここで自白する方が...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「青蠅」
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