...もし弟と自分の位置を換えたにしても...
芥川龍之介 「偸盗」
...もしわたしたちが自分の位置を了解したならば...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...自分の位置を知り...
中島敦 「かめれおん日記」
...背中合せに坐っている自分の位置を考えると...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...僕(しもべ)を自分の位置に高めるか何(いず)れにしても並行さして友と呼だキリストは豪(えら)いに相違ない...
新渡戸稲造 「イエスキリストの友誼」
...但し左の幄舍の前方三分の一ぐらゐの所に在つた自分の位置からは...
羽田亨 「賢所御神樂の儀」
...だが、小倉は、自分の位置を、高めることによって、酷使と隷属(れいぞく)と侮辱とから、逃(のが)れようとしたのであった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...そして更に判り難いのは自分の位置だ...
北條民雄 「独語」
...自分の位置が分る危険を冒し...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...急速に新しい決定的な段階に突入しつつある田舎で寝ている兄さんにはその辺の認識が充分でないかも知れないわれわれは時代をその現実に於て掴みその中で自分の位置と力を客観的に置き据えどうすれば与えられた現実の中で真に進歩的であるかを考えなければならぬそれがわれわれの任務だ!」真剣に熱しながら...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...世間のものにも自分の位置をあやぶませるようなことが湧(わ)いてきた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自分の位置の動かし難さを了解する...
山本周五郎 「落ち梅記」
...山上に立っている自分の位置もだんだん彼は忘れて来るのであった...
横光利一 「旅愁」
...見ているとそれぞれ女たちは隠花植物のように自分の位置から動かぬままにも...
横光利一 「旅愁」
...じっと附着して自分の位置を守り...
横光利一 「旅愁」
...自分の位置は、風雲によって生れたのであるから、天下の全土を完全に威服させてしまうまでは、寸時も生々躍動の前進を怠ってはならない...
吉川英治 「三国志」
...張は、予期しなかった敵にぶつかったのと、峰(みね)谷々のすさまじい鬨(とき)の声に、「はてな?」と、自分の位置を、危惧(きぐ)し出した...
吉川英治 「三国志」
...客の容子(ようす)や灯りの数や自分の位置がどういう辺りにあるかを勘で見ているらしい面持ちであった...
吉川英治 「親鸞」
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