...自分の位置(いち)に失望的(しつぼうてき)な変遷(へんせん)があったにしろ...
伊藤左千夫 「老獣医」
...自分の息子ロバアトに自分の位置を譲るようにしたいのであった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...もしわたしたちが自分の位置を了解したならば...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...自分の位置を知り...
中島敦 「かめれおん日記」
...現在の自分の位置に就いての自覚が無いのである...
中島敦 「光と風と夢」
...現在立たされている自分の位置の馬鹿らしさに腹が立つのとも少し違う...
中島敦 「狼疾記」
...助けて下さい」お仲は自分の位置の恐ろしさを判然(はつきり)覺つたものか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自分の位置に戻つて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...そして更に判り難いのは自分の位置だ...
北條民雄 「独語」
...むしろ彼を自分の位置に低めようとするのが普通である...
三木清 「人生論ノート」
...自分の位置と義務とをよく知っていた点で女傑であり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...世間のものにも自分の位置をあやぶませるようなことが湧(わ)いてきた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...山上に立っている自分の位置もだんだん彼は忘れて来るのであった...
横光利一 「旅愁」
...自分の位置は、風雲によって生れたのであるから、天下の全土を完全に威服させてしまうまでは、寸時も生々躍動の前進を怠ってはならない...
吉川英治 「三国志」
...なんでもできる自分の位置でいながら...
吉川英治 「私本太平記」
...自分の位置の不安定感が日と共に事実化されてくるのが分り出してきたのである...
吉川英治 「私本太平記」
...客の容子(ようす)や灯りの数や自分の位置がどういう辺りにあるかを勘で見ているらしい面持ちであった...
吉川英治 「親鸞」
...洛中の情勢も平穏だし、院のお覚えもよいし、すべてが好転しているかのように、自分の位置を、ひとまず、安心しきって来た...
吉川英治 「源頼朝」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??