例文・使い方一覧でみる「殆ど」の意味
スポンサーリンク...ね？」「あれか？」義雄は他のことにかまけて殆ど忘れてゐたのを思ひ出し... 
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...宮地君はこの色彩の配列を考えるのに殆ど一週間の間も食事も忘れるほど頭を捻（ひね）っていました...
妹尾韶夫 「凍るアラベスク」
...夫は殆ど家に落ちついている事は無く...
太宰治 「ヴィヨンの妻」
...房一は殆どつき切りで...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...女房の顔には殆ど生傷（なまきず）が絶えぬといふやうな寧（むし）ろ浅ましい境遇に陥つて行つた...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...殆ど毎日のようにそこに通った...
津田左右吉 「学究生活五十年」
...國民に對しては殆ど何等の感化をも及ぼしたるものなかりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦（抄）」
...濁流滔々として殆ど塞ぐ可からず此に於て乎公は以爲らく...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦（抄）」
...眼目とした事は殆ど何も述べてない...
内藤湖南 「近畿地方に於ける神社」
...柳に至ってはこれといって名前のあるものは殆どないようである...
永井荷風 「日和下駄」
...主人能筆の聞え高く蜀山人の筆致殆ど其の真偽を弁ぜざる程なりといふ...
永井荷風 「古本評判記」
...僅か二位の得点の背景に殆どありのままには繰返しがたき...
夏目漱石 「イズムの功過」
...支那ではこれを殆ど寒食に限りたるものゝやうにして居る...
原勝郎 「鞦韆考」
...やがて彼には周囲の殆どすべてのものが熱っぽく視えて来た...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...殆ど無意識的にお巡査さんは自分が今何の上に坐つて居るかを調べる為に...
平出修 「夜烏」
...明日だつて……」汽車に乗るのは殆ど半年振りだつた...
牧野信一 「冬の風鈴」
...怒から発した復讐心も単なる憎みに転じてしまうのが殆どつねである...
三木清 「人生論ノート」
...殆ど疑を容るる地を存ぜぬのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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