例文・使い方一覧でみる「殆ど」の意味

...殆ど死せる如くなりき... 殆ど死せる如くなりきの読み方
ハンス・クリスチアン・アンデルセン　Hans Christian Andersen 森鴎外訳「即興詩人」

...... の読み方
伊東静雄「わがひとに与ふる哀歌」

...言う必要は殆どないことであるが... 言う必要は殆どないことであるがの読み方
ジョン・スノウ　John Snow 水上茂樹訳「コレラの伝染様式について」

...大抵（たいてい）のひとが出て来ないほど、船が、凄（すさ）まじくロオリングするなか、ぼくは盛（さか）んに、牛飲馬食、二番の虎（とら）さんや、水泳の安（やす）さんなんかと一緒（いっしょ）に、殆ど、最後まで残って、たしか飯を五杯以上は食いました... 大抵のひとが出て来ないほど、船が、凄まじくロオリングするなか、ぼくは盛んに、牛飲馬食、二番の虎さんや、水泳の安さんなんかと一緒に、殆ど、最後まで残って、たしか飯を五杯以上は食いましたの読み方
田中英光「オリンポスの果実」

...高島一派の現勢力は殆ど零位なり彼れ豈之れと結托するの愚を為さむや或は自由...
鳥谷部春汀「明治人物月旦（抄）」

...銀座通のカフエーで夏になって熱い茶と珈琲とをつくる店は殆ど無い...
永井荷風「※［＃「さんずい＋（壥−土へん−厂）」、第3水準1-87-25］東綺譚」

...我々では殆ど感じない様な微震でも... 我々では殆ど感じない様な微震でもの読み方
額田六福「解説　趣味を通じての先生」

...殆どみな恋愛詩であるのに... 殆どみな恋愛詩であるのにの読み方
萩原朔太郎「詩の原理」

...殆ど毎日の樣に此の魚を食はされた... 殆ど毎日の樣に此の魚を食はされたの読み方
濱田耕作「異國さかな雜談」

...森の殆ど出端（ではずれ）の蓊鬱（こんもり）と生茂（はえしげ）った山査子（さんざし）の中に... 森の殆ど出端の蓊鬱と生茂った山査子の中にの読み方
ガールシン二葉亭四迷訳「四日間」

...近頃殆ど造るものがない... 近頃殆ど造るものがないの読み方
エドガア・アルラン・ポオ　Edgar Allan Poe 森林太郎訳「病院横町の殺人犯」

...それがやっと鎮まったかと思うと、それとそっくりな沈黙のざわめきが、殆ど同時に、あっちの病棟にもこっちの病棟にも起り出した、そしてしまいには私達のすぐ下の方からも聞えて来た...
堀辰雄「風立ちぬ」

...彼の生活は殆ど信じがたいほど空虚なのである... 彼の生活は殆ど信じがたいほど空虚なのであるの読み方
堀辰雄「春日遲々」

...殆ど電燈（でんき）のスイッチを拈（ひね）るのと同様な鮮やかさで... 殆ど電燈のスイッチを拈るのと同様な鮮やかさでの読み方
夢野久作「ドグラ・マグラ」

...長羅の横たわった身体は殆ど空虚に等しくなった王宮の中で... 長羅の横たわった身体は殆ど空虚に等しくなった王宮の中での読み方
横光利一「日輪」

...もしあの詩がなかつたなら――又山陽の書にもし山陽の詩がなかつたら――今日僕らのもつ魅力は殆ど半減する...
吉川英治「折々の記」