...自分の世界は呪はれたる世界である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...私の周圍には私と同じ樣に自分の世界を開拓して行かうとする友人がゐた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...この愛の徹底せざる限り自分の世界も再び新しい意味に於いて闇黒だとは思はれて來ないだらうか...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...自分の世界にも固より幾つかの Entweder-Oder がある...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...唯一人自分の世界に居て...
石川啄木 「菊池君」
...本人の云ふことがはツきり分りませんので――」「どうかしましたか?」義雄はうツて變つて自分の世界が開けたので肩身が廣くなつた氣がしたと...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...自分の世界と見える...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...思い做しにも自分の世界が賑かになったようで...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...この象にはそういう自分の世界が恵まれていなかった...
寺田寅彦 「解かれた象」
...世界宗教は自分の世界観的存在理由を固執しているのは...
戸坂潤 「技術の哲学」
...自分の世界観――唯物史観――の博物学的・自然史的・基礎を見出したと云ったのはこの意味である)...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...私が自分の世界の中心に瞑想している時...
豊島与志雄 「蠱惑」
...自分の世界が二つに割れて...
夏目漱石 「虞美人草」
...彼は自分の世界がおそろしく空洞(くうどう)になっているのに気づいた...
原民喜 「死のなかの風景」
...×子のことを恰も恋人でもあるかのやうにほのめかして且自分が照子などの知らぬ間に自分の世界を巧みに切り開いて...
牧野信一 「愚かな朝の話」
...ひときわ自分の世界が暗くなった気がいたされます...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自分の世界から消え去ろうとしているのだ...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
便利!手書き漢字入力検索