...「今のは何ごとだね?」彼女は自ずとそう訊くのであった...
魯迅 井上紅梅訳 「不周山」
...植物の営みも自ずと無表情になるものらしかった...
梅崎春生 「日の果て」
...自ずと胆が据わってきたのでもあろうか...
海野十三 「深夜の市長」
...これは自ずと決定した我々の思想であり...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...自ずと権利を主張するようになったものと思われるが...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...自ずと暗示に富んだ独白をする場面がある...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...自ずと付近一帯に散在する蕃人部落を撫順(ぶじゅん)するための...
中村地平 「霧の蕃社」
...ちょっと見直す気もちになって自ずと対談の心構えが変って来た...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...この(他の観念から自ずと区別される)点は...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...もう一つの推断へ自ずと導く...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...老若貴賤の別なくあらゆるロシア人が広い世間の逸楽を思いうかべる時に必らず陥るあの沈思黙考に自ずと沈んだのであろうか? それにしても...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...二人は生き復(かえ)ったように自ずと気持が若やいで来た...
北條民雄 「いのちの初夜」
...自ずと涌き出ずる詩情を希ひたいと念ずるのであつたが...
牧野信一 「痩身記」
...自ずと内に醗酵するほどの悩みに関しては根限りの吟味の眼を視張らねばならず...
牧野信一 「浪曼的時評」
...小圓太は自ずと自分の声が湿(うる)んでくるような気がした...
正岡容 「小説 圓朝」
...因って想うに猴も人も筋肉の構造上から鉄砲など向けらるると自ずと如上(じょじょう)の振る舞いをするので...
南方熊楠 「十二支考」
...手を引いてやるものもない路を幼い身ではてしなく長い旅路についた妹の身を思えば涙は自ずと頬を下るのである...
宮本百合子 「悲しめる心」
...胸は自ずとそのときめきを強めて来た...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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