...人口に膾炙(かいしゃ)するような御逸事と申すものも...
芥川龍之介 「邪宗門」
...あまねく人口に膾炙(かいしゃ)しているところであるが...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...長州特有のちしやもみ(苣膾)はおいしかつた...
種田山頭火 「行乞記」
...全英国の人口に膾炙(かいしゃ)した言葉となってしまった物語を...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...人口に膾炙(かいしゃ)している中里介山君の「大菩薩峠」の内から引例して見よう――...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...鬼を膾(まなす)で食うような豪傑ばかり集まっているのかと思っていると...
中里介山 「大菩薩峠」
...顔が膾(なます)の様になつたさうである...
夏目漱石 「それから」
...顔が膾(なます)の様になったそうである...
夏目漱石 「それから」
...秦の始皇が不老の藥を求めた話はもうあまりに人口に膾炙してゐるが...
南部修太郎 「阿片の味」
...――毒でやられたんだ」「ヘエ――」「首の切り口が膾(なます)のようじゃないか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二(ふ)た太刀三太刀目には膾(なます)のように刻まれてしまったことでしょう...
野村胡堂 「百唇の譜」
...例へば人口に膾炙する次の句參看...
波多野精一 「時と永遠」
...人口(じんこう)に膾炙(かいしゃ)されたのはロンドンが恐ろしい地震に見舞われた由...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「見えざる力」
...ふるくから普く人口に膾炙している...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...古来征戦幾人カ回ヘル」はよく人口に膾炙(かいしゃ)した七絶である...
牧野富太郎 「植物記」
...フランクリンの凧の逸話は人口に膾炙(かいしゃ)しているが...
宮本百合子 「科学の常識のため」
...人肝を膾にするなり...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...汝(な)が昔の恋人を血膾(ちなます)にして...
夢野久作 「白くれない」
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