...自分は茲に繰返して人口に膾炙せるトルストイの手紙の一節を引用する――「我等は相互に求め合ひて行く可きではない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...長州特有のちしやもみ(苣膾)はおいしかつた...
種田山頭火 「行乞記」
...樹明がくれた胡瓜を膾にして飲む...
種田山頭火 「其中日記」
...鮒(ふな)の子膾(なます)...
近松秋江 「黒髪」
...全英国の人口に膾炙(かいしゃ)した言葉となってしまった物語を...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...それ羹(あつもの)に懲(こ)るものは膾(なます)を吹く...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...鴎外漁史の名は水沫集の著ありて以來人口に膾炙すと雖...
永井荷風 「鴎外全集刊行の記」
...鬼を膾(まなす)で食うような豪傑ばかり集まっているのかと思っていると...
中里介山 「大菩薩峠」
...羹(あつもの)に懲(こ)りて膾(なます)を吹くは...
夏目漱石 「虞美人草」
...膾(なます)にしてやる」抜身を構えて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...其 狂婦の歌 人口に膾炙す...
久生十蘭 「泡沫の記」
...この句は人口(じんこう)に膾炙(かいしゃ)する句なれども俗気多くして俳句とはいふべからず...
正岡子規 「俳諧大要」
...またそれが古今を通じて人口に膾炙している...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...フランクリンの凧の逸話は人口に膾炙(かいしゃ)しているが...
宮本百合子 「科学の常識のため」
...一時に魔手をのばして万太郎を膾斬(なますぎ)りにしたであろう事は...
吉川英治 「江戸三国志」
...膾斬(なますぎ)りに叩ッ斬ってくれるから」と戟や剣をひしめかした...
吉川英治 「三国志」
...すぐ人口に膾炙(かいしゃ)し...
吉川英治 「私本太平記」
...すべて人口に膾炙(かいしゃ)しているので...
吉川英治 「随筆 新平家」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??