...余り人口に膾炙(かいしゃ)しすぎて居りますから...
芥川龍之介 「二つの手紙」
...最も人口に膾炙(かいしゃ)している...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...苣(チシヤ)膾はなつかしかつた...
種田山頭火 「行乞記」
...能く歴史的豪傑と雁行して人口に膾炙することが出來るのである...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...顔が膾(なます)の様になったそうである...
夏目漱石 「それから」
...日頃大達者(おおだっしゃ)と立てられてその名前は家々の守護神の様に人の口に膾炙(かいしゃ)している大紳商...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...三人とも膾(なます)にしてやる」ギラリと引抜いた一刀...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...人口に膾炙するシュライエルマッヘルの言は...
波多野精一 「時と永遠」
...また従来から久しく人口に膾炙(かいしゃ)し来(きた)って口に慣れているので...
牧野富太郎 「植物記」
...当時諺となって人口に膾炙(かいしゃ)したものであるまいか...
南方熊楠 「十二支考」
...フランクリンの凧の逸話は人口に膾炙(かいしゃ)しているが...
宮本百合子 「科学の常識のため」
...出雲大社などではこの日魚膾(うおなます)を設けて醴酒(あまざけ)の宴をする式があった(大社志)...
柳田国男 「年中行事覚書」
...一時に魔手をのばして万太郎を膾斬(なますぎ)りにしたであろう事は...
吉川英治 「江戸三国志」
...よく人口に膾炙されてゐる徳川家の御用畫家の狩野元信や探幽などの巨匠が...
吉川英治 「折々の記」
...彼等の乱刃に遭わば膾(なます)斬りにされることは余りに明白じゃ...
吉川英治 「剣難女難」
...膾斬(なますぎ)りに叩ッ斬ってくれるから」と戟や剣をひしめかした...
吉川英治 「三国志」
...すぐ人口に膾炙(かいしゃ)し...
吉川英治 「私本太平記」
...およそ人口に膾炙(かいしゃ)されているところだ...
吉川英治 「随筆 新平家」
便利!手書き漢字入力検索