...膾でやろう」「それでは料理をしようか」舟の火は何時(いつ)の間にか消えてしまった...
田中貢太郎 「赤い土の壺」
...夜は大根膾をこしらへて飲む...
種田山頭火 「行乞記」
...苣(チシヤ)膾はなつかしかつた...
種田山頭火 「行乞記」
...樹明がくれた胡瓜を膾にして飲む...
種田山頭火 「其中日記」
...吾人(ごじん)はその文の既に人口に膾炙(かいしゃ)したるに拘らず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...顔が膾(なます)の様になったそうである...
夏目漱石 「それから」
...日頃大達者(おおだっしゃ)と立てられてその名前は家々の守護神の様に人の口に膾炙(かいしゃ)している大紳商...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...膾(なます)になっても生作(いきづく)りのピチピチとした生(いき)の好いものでなければならないと...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...生作りの膾(なます)だと...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...膾(なます)のように...
火野葦平 「花と龍」
...いまやどこでも人口に膾炙(かいしゃ)され始めた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...人口(じんこう)に膾炙(かいしゃ)されたのはロンドンが恐ろしい地震に見舞われた由...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「見えざる力」
...古来征戦幾人カ回ヘル」はよく人口に膾炙(かいしゃ)した七絶である...
牧野富太郎 「植物記」
...膾(なます)にしておやり下さい」雪之丞は...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...オール博多の人口に膾炙(かいしゃ)する事になったのだから痛快中の痛快事である...
夢野久作 「近世快人伝」
...膾斬(なますぎ)りに叩ッ斬ってくれるから」と戟や剣をひしめかした...
吉川英治 「三国志」
...およそ人口に膾炙(かいしゃ)されているところだ...
吉川英治 「随筆 新平家」
...また人口に膾炙(かいしゃ)して行った...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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