...自分は茲に繰返して人口に膾炙せるトルストイの手紙の一節を引用する――「我等は相互に求め合ひて行く可きではない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...最も人口に膾炙(かいしゃ)している...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...長州特有のちしやもみ(苣膾)はおいしかつた...
種田山頭火 「行乞記」
...苣(チシヤ)膾はなつかしかつた...
種田山頭火 「行乞記」
...夕飯(茄子、さゝげ豆、胡瓜膾、沢庵漬)朝食(味噌汁、沢庵漬)木賃 三十銭・まうへに陽がある道ながし・おもひでは暑い河原の石をふみ七月三十一日沿道を行乞しながら一時舟橋通過、四時大道到着、もう歩きつゞける元気もなくなつて汽車に乗る、四辻も束の間、すぐ小郡だ、やれ/\戻つてきました...
種田山頭火 「行乞記」
...ちしや膾もうまいな...
種田山頭火 「其中日記」
...膾(なます)のようになってこと切れ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その詩歌(しいか)の名声を得て今にいたるまで人口に膾炙(かいしゃ)するは...
福沢諭吉 「読倫理教科書」
...今に至るまで人口に膾炙(かいしゃ)する所にして...
福沢諭吉 「日本男子論」
...人口に膾炙されてゐるが...
正岡容 「大正東京錦絵」
...この句は人口(じんこう)に膾炙(かいしゃ)する句なれども俗気多くして俳句とはいふべからず...
正岡子規 「俳諧大要」
...抽斎は下物(げぶつ)の魚膾(さしみ)に箸(はし)を下(くだ)さなかった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...人肝を膾にするなり...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...出雲大社などではこの日魚膾(うおなます)を設けて醴酒(あまざけ)の宴をする式があった(大社志)...
柳田国男 「年中行事覚書」
...翁の清廉無慾と翁の堂々たる芸風とは今も尚流内の人口に膾炙(かいしゃ)している...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...オール博多の人口に膾炙(かいしゃ)する事になったのだから痛快中の痛快事である...
夢野久作 「近世快人伝」
...膾(なます)に斬って捨て去りそうな勢い...
吉川英治 「剣難女難」
...すぐ人口に膾炙(かいしゃ)し...
吉川英治 「私本太平記」
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