...膳部は皿と料理に就ては...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...膳部なども山中とは思われぬ珍味ぞろい...
江見水蔭 「丹那山の怪」
...何十人という料理番と膳部係とに...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...女がそう言いながら膳部(ぜんぶ)を運んで来た...
徳田秋声 「あらくれ」
...そのお膳部を差置いた間(ま)の外を通りますと...
中里介山 「大菩薩峠」
...小娘が運ぶ膳部には川の肴(さかな)に一陶の山酒をさえ供えてある...
中里介山 「大菩薩峠」
...将軍家光の夕(ゆうべ)の膳部は...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...「恐れ乍ら、その御膳部、御差控(おさしひか)え下さるよう」用人堺藤兵衛(さかいとうべえ)、敷居際に平伏しました...
野村胡堂 「礫心中」
...「それではお膳部(ぜんぶ)を早うしていただきますように」そう云いつけた...
本庄陸男 「石狩川」
...奥テル子では配膳部のおばさん達に歯が立たない...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...当日亀千代の前に出る膳部(ぜんぶ)は...
森鴎外 「椙原品」
...蒔絵(まきえ)の膳部(ぜんぶ)が並び...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...若ぎみにたてまつる膳部と同一の物を...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...さぞと、お察し申すゆえ、かたちばかりの正月の神酒(みき)、ご膳部など、種々(くさぐさ)、係へ申しつけおきました」「や、それまでに」「ところで、この道誉もですが、正月は一度近江へ帰国し、またすぐ上(のぼ)りますが、しばしはこれへ伺えぬかもしれませぬ...
吉川英治 「私本太平記」
...膳部(ぜんぶ)の吸物椀(すいものわん)をとって...
吉川英治 「神州天馬侠」
...自分も寺の客院へもどって湯漬でも――などと考えている前に、半兵衛の郎党らしい若者が、「お待たせいたしました」と、簡素な膳部と、べつの盆にのせた酒器とを運んで来た...
吉川英治 「新書太閤記」
...膳部は退(さ)げてよい」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...年に一度のことなので、膳部の係りも、初めのうちは、よくこんな失態を演じたが、後々には、光圀の親思いが、家臣の個々の心にも沁み入って、決して忘れなくなった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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