...別段膳部を用意するらしくもなかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...お膳部がかりの下働きお稲をたばかってこれまたにげださせ...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...膳部のかかりをみんなおっぱらっておいて...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...女がそう言いながら膳部(ぜんぶ)を運んで来た...
徳田秋声 「あらくれ」
...」産婦は用意してあった膳部や...
徳田秋声 「黴」
...ところがですな、きまった俸給と、そのほかに何やかやと――まあ臨時加俸とか、賞與金とか、追加手當とか、膳部料とか、それから一時賜金とか――そんなものを除いては何ひとつその、つまりこれと言った資産になるような、重みのある金はないというわけなんです...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...膳部が下った時、いかに食べ残しの物が沢山あったといっても、小姓などはそれを頂戴することは出来ないのであるが、この奥から出したものは、御次ぎへ持ち下って、残ったものは食べられる...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...そのお邸の御主人が膳部の廻りを一人で見ていたこと...
中里介山 「大菩薩峠」
...さりとは無禮失禮奇怪至極と蹴かへす膳部に一喝して出ぬ野猪(しゝ)に似たりし勇のみあふれて...
一葉 「暗夜」
...いま眼の前にあるゆたかな膳部からみればかなしいほど貧しいものだ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...亀千代どのの膳部だ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...膳部は安芸みずからの献立によるもので...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...膳部の折敷には、ちょうど出陣か勝軍(かちいくさ)を祝(ことほ)ぐ時のように、昆布(こんぶ)と栗などが乗っていた...
吉川英治 「上杉謙信」
...馳走の膳部(ぜんぶ)...
吉川英治 「新書太閤記」
...生気(せいき)のない膳部番や...
吉川英治 「新書太閤記」
...手料理の膳部(ぜんぶ)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...膳部は退(さ)げてよい」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...膳部を退(さ)げた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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