...腹の虫のおさまらぬ様子を示した...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...この辺でひとまず煮えくり返る腹の虫を抑え付けてくれた...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...腹の虫を押さへて来たのであつた...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...夫は出来るだけ腹の虫おさえて...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...そして多くの人の腹の虫の居所を変えさせようとする傾向がある...
寺田寅彦 「電車と風呂」
...腹の虫がおさまらなかったのだ...
豊島与志雄 「ヘヤーピン一本」
...こうして物珍しい楽屋裏を見せつけられたのでは腹の虫がおさまりっこはないのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...是非腹の虫を殺してしまえとまで主張する人はないでしょう...
夏目漱石 「創作家の態度」
...腹の虫が納まらねえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...腹の虫が癒(い)えない――と言つた恐ろしい話を」「誰がそんなことを言つたのだ」「誰が言つたか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...好きなのは腹の虫なンだから仕方がないわよ」と云つて...
林芙美子 「朝夕」
...これで腹の虫がおさまったわ」とエレナが平然と言い放った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...腹の虫が承知せんわい」「うむうむ...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...腹の虫が納るかい...
横光利一 「南北」
...もう腹の虫が納まらん...
横光利一 「旅愁」
...その二年余りを、彼の腹の虫は、「ばかげたことだ」と、不逞に嘲(わら)って、不逞を腹に育てずにいられなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...腹の虫は泣いている...
吉川英治 「私本太平記」
...なんとしても腹の虫がおさまらず...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
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