...T君は民國の第一革命を横取りした袁世凱の暗殺を企てて失敗し...
石川三四郎 「浪」
...『お客樣を横取りする譯ぢやないんです...
石川啄木 「鳥影」
...烏や鵲はちょっと食物(くいもの)を横取りするくらいだから一向差支えありませんが...
魯迅 井上紅梅訳 「兎と猫」
...あんさんは御存じないかも知れませぬがあの姉さんは気だても器量もとりわけ人にかわいがられる生れつきで一家じゅうが大名の児を預かってでもいるようにみんな気をそろえてあの人ばかりをかばうようにしておりましたのにその姉さんがあんさんというものがありながらままならぬ掟(おきて)にしばられていると分ってみれば私がそれを横取りしては罰(ばち)があたるでござりましょう...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...そこへ猫奴(め)が這入(はい)って来て亭主を横取りしてしまう...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...一生懸命にミーチカの嫁さんを横取りしようとしている...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...実際にミーチャの手から『横取り』するつもりでいるという噂を...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...横取りする十分な理由……裁判所に出たら負け公事になるかどうかは知りませぬが...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...みんなして船を横取りして...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...宝石を横取りした暁には……」男が冷たく言い放った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...横取りした金は期待より少なかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...金でも何でも悉く横取りにしてしまふんだ...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...他人のエサを横取りしたいのだ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...よその国だったんですから――宗定 横取りするのは...
三好十郎 「その人を知らず」
...院が望んでおいでになる方を横取りのようにして宮中へお入れすることは済まないと思ったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...彼の分まで横取りしているような気がする...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...大切なとくい先を横取りされたのだという...
山本周五郎 「季節のない街」
...女を横取りするよりも...
山本周五郎 「竹柏記」
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