...儂風情(わしふぜい)が女を横取りしてどうなるというのだ...
李孝石 「蕎麦の花の頃」
...女を横取りして置いて...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...芥川がゆめ子を僕に横取りしてくれといつてゐたその間の事情がわかつたとき...
小穴隆一 「二つの繪」
...旧主の恋人を横取りしようなどと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そこへ猫奴(め)が這入(はい)って来て亭主を横取りしてしまう...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...ただ主人が庭に殺されておろうという際に主人の物を横取りするとは実に怪しからんじゃないか?」「吾輩は愉快なるべき長の生涯の間に莫大な財物を横取りされたんじゃ」怪しい老人はかっとしたように答えた...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...工業が資本主義に横取りされているから之を科学の手に取り戻すということは...
戸坂潤 「読書法」
...手紙は自分が横取りしてるので...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...横取りする十分な理由……裁判所に出たら負け公事になるかどうかは知りませぬが...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...そして人の夫を横取りするやうな毒婦ではないか...
永井荷風 「来訪者」
...その貢物を横取りしてしまって俄(にわ)かに富んだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...妻恋稲荷の格子に結(ゆわ)えることにした』と言ったんだそうです」「…………」「丹次さんを横取りされた上...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何處の馬の骨ともわからぬ勘十郎に横取りされて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自分に轉げ込んで來る伊勢屋の大身上を半分横取りされる上...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...横取りしようという企らみをしとるらしい...
火野葦平 「花と龍」
...院が望んでおいでになる方を横取りのようにして宮中へお入れすることは済まないと思ったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...他人の女房を横取りするようなことは...
山本周五郎 「季節のない街」
...他人の稼ぎを横取りするとは思われない...
山本周五郎 「雪の上の霜」
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