...何者かお電話を横取りにした者があったようでございますな」「うん...
海野十三 「時限爆弾奇譚」
...どうした偶然から他人に横取りされまいものでもない...
江戸川乱歩 「心理試験」
...あわよくば横取りしようと考えている時...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「恐怖の幻兵団員」
...あんさんは御存じないかも知れませぬがあの姉さんは気だても器量もとりわけ人にかわいがられる生れつきで一家じゅうが大名の児を預かってでもいるようにみんな気をそろえてあの人ばかりをかばうようにしておりましたのにその姉さんがあんさんというものがありながらままならぬ掟(おきて)にしばられていると分ってみれば私がそれを横取りしては罰(ばち)があたるでござりましょう...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...これも時平が邪魔をして横取りをした...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...そこへ猫奴が這入つて来て亭主を横取りしてしまふ...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...自分の説をいつのまにか横取りしてしまっている彼女に抗議を持ち出すだけの勇気もなかった...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...御雪太夫を横取りする……お松はこの上もない恐ろしい相談を聞いてしまった...
中里介山 「大菩薩峠」
...人の物を横取りは風(ふう)が悪いね...
中里介山 「大菩薩峠」
...こっちが横取りしたのが悪いんだあな...
中里介山 「大菩薩峠」
...三千両の身上を横取りされた上...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それを横取りした上...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...父上の財産をすべて横取りしたかったのでしょう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...コプリとフォスタがこれを聞きつけて地籍図の横取りを画策しました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...他人の金を横取りして使う様な家にちゃんとした者が居られると思うのかい...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...その上とくいを横取りされたうえ...
山本周五郎 「季節のない街」
...他人の稼ぎを横取りするとは思われない...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...この男はこの根高弓子の財産を横取りしてから...
夢野久作 「継子」
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