...吻(ほっ)として腕をさすっていた...
泉鏡花 「婦系図」
...僕は自分の腕をさすって見たが...
岩野泡鳴 「耽溺」
...両腕をさすってくやしそうです...
海野十三 「怪塔王」
...腕をさすっているのは二宮...
海野十三 「時計屋敷の秘密」
...ふとい腕をさすって笑いました...
江戸川乱歩 「探偵少年」
...腕をさすって見せる...
中里介山 「大菩薩峠」
...一同腕をさすって待っている次第である...
中谷宇吉郎 「アラスカの氷河」
...自分の腕をさすってみた...
火野葦平 「花と龍」
...鳥島には、加藤中将のひきいる大空軍が、三百機、腕をさすって、空中戦の時をまっている...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...ところが彼は腕をさすって...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...沸き立つ腕をさすっているのに...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...皆腕をさすっているのです...
柳宗悦 「日本民藝館について」
...きゅうきゅういわせるぞ」「腕をさすって...
吉川英治 「私本太平記」
...うれしいなかにまだ腕をさすっている...
吉川英治 「神州天馬侠」
...たえず密(ひそ)かに密かにとばかり腕をさすって通って来たともがらは...
吉川英治 「新書太閤記」
...疼々(うずうず)と腕をさすっていた折でもある...
吉川英治 「源頼朝」
...すると二郎忠頼が、「お味方のうちには、われこそと、腕をさすって、あすの一番乗りを期している面々が余りに多すぎますゆえ、尋常一様なことでは衆に優(すぐ)れた功名を揚げることはできますまい」「いや、どうしても、あすの名誉は、甲斐源氏のわれわれが克(か)ち取らねばならぬ...
吉川英治 「源頼朝」
...ふん捕まえてやろうと腕をさすっていたのに」と...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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