...とう/\米噛みのあたりまで脹れた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...あの青脹れた鈍感な顔を見ているだけでも...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...胸の代りに脹れた頬を蹠へあてて辛(かろ)うじて凌(しの)いでいるとたちまち春琴がいやと云うほどその頬を蹴(け)ったので佐助は覚えずあっと云って飛び上った...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...脹れ上った眼瞼(まぶた)と...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...」「え? 僕は青ん脹れの老いぼれさ」と彼は答えた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...そして彼は脹れ上ってゆくタンクの静かな運動を...
豊島与志雄 「過渡人」
...だいぶ大きく脹れ上ってるのが分った...
豊島与志雄 「絶縁体」
...さまざまの雑念に脹れ上っていた吾々の心は...
豊島与志雄 「大自然を讃う」
...北の山の端からむくむくと脹れだしてきた雲は...
豊島与志雄 「土地」
...腹だけ脹れ上った骸骨の怪物が...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...腹がむくむくと脹れ上ってきて...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...とても大きく脹れ上っていて...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...西練兵場では妖しい夜の入道雲の下に兵舎が馬の胴腹のやうに脹れてのた打ちまはるといふ...
原民喜 「広島の牧歌」
...どす黒く脹れ上つて顔・手...
北條民雄 「続癩院記録」
...するとそこがぼこんと脹れ上つて...
北條民雄 「道化芝居」
...袖口がひどく脹れていることや...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「群集の人」
...私の腹が大きく脹れたり凹(へこ)んだりしても...
牧野信一 「晩春の健康」
...爛れて脹れ上つてゐた...
水野仙子 「女」
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