...前の二人は種々の温度で脾脱疽菌の対抗力を試験したが...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...ことに脾脱疽病(ひだっそびょう)という家畜の病気のおかげでフランスでも羊や牝牛(めうし)が斃(たお)れることが多かったので...
石原純 「ルイ・パストゥール」
...右足脱疽で私が二度目に踝から切られる時の立會人――骨を挽切る音の綺麗さや...
小穴隆一 「二つの繪」
...伊香保からやうやく家にたどりついて足を切斷されるに入院するまでの二日の間に脱疽の痛みのなかで畫いた...
小穴隆一 「二つの繪」
...僕は大正十二年の正月に右の足頸からさきを脱疽で失くなした...
小穴隆一 「二つの繪」
...「脱疽(だっそ)ですねんて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...―――鈴木さん、磯貝医院にいてた間は云うてくれはれしませなんだけど、自分の病院へ連れて来てから、云うてくれはりましてん」「ふうん、脱疽云うたら、そんなに痛いもんかいな...
谷崎潤一郎 「細雪」
...既に脱疽に罹り横浜の医師のヘボンに片足を切ってもらっていたのだが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...流転の十年は理兵衛に脱疽を患わせ...
長谷川伸 「身の上や」
...華岡流の外科も脱疽...
久生十蘭 「玉取物語」
...脱疽(だっそ)のために脚を截(き)った三世田之助(たのすけ)の父である...
森鴎外 「渋江抽斎」
...それがみるまに脱疽(だっそ)というものになって...
山本周五郎 「追いついた夢」
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