...能代塗(のしろぬり)の箸(はし)である...
芥川龍之介 「水の三日」
...福引の景品に、能代塗の箸は、孫子の代まで禁物だと、しみじみ悟ったのはこの時である...
芥川龍之介 「水の三日」
...そのうしろにひかえた六人の職能代表者を紹介した...
海野十三 「火星探険」
...阿倍比羅夫出羽方面の蝦夷地を経略して齶田(アキタ)(今の秋田)渟代(ヌシロ)(今の能代)津軽に到り...
太宰治 「津軽」
...元禄七年五月には羽後の能代...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...その頃奥羽線(おううせん)はまだ開通しなかったので、秋田から東京へ出るためには、能代(のしろ)、大館を経て青森に廻り、東北線へ乗換(のりか)えて、グルリと大廻りに、三十何時間を費して上野へ着かなければなりません...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...四日目に能代へたどりつくと...
野村胡堂 「胡堂百話」
...能代の浜へ行った頃は...
野村胡堂 「胡堂百話」
...落花狼藉という言葉は、旅の娘が、箱根の山で雲助に取りかこまれたりする時に、使うものだと思っていたが、能代では、話が正に逆だった...
野村胡堂 「胡堂百話」
...妻は能代(のしろ)の膳のはげかゝりて足はよろめく古物に...
樋口一葉 「にごりえ」
...能代(のしろ)の膳には...
広津柳浪 「今戸心中」
...能代(のしろ)(羽後(うご))の人は必ず馬鹿に光沢多き紙を用ゐる...
正岡子規 「墨汁一滴」
...(三月二十四日)羽後(うご)能代(のしろ)の雑誌『俳星』は第二巻第一号を出せり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...漆器は能代(のしろ)に名を奪われている...
柳宗悦 「思い出す職人」
...能代(のしろ)の漆器(しっき)はいつもその一つであります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...能代(のしろ)湊の眠流しは...
柳田国男 「年中行事覚書」
...それを日中から担(かつ)ぎまわるなどは秋田能代(のしろ)にも新潟にも宇都宮にもないことである...
柳田国男 「年中行事覚書」
...能代から鰺(あじ)ヶ沢(さわ)への予定線が今少し延長すると...
柳田国男 「雪国の春」
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