...どこにとて取りつくものもないようなむなしさが心には残っているばかりだった...
有島武郎 「或る女」
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石川啄木 「一握の砂」
...四月の日はほのほのむれのやうにはてしなく大空のむなしさのなかにみなぎりあふれてゐます...
大手拓次 「藍色の蟇」
...それよりも 色のない こゑのない かたちのない こころのむなしさ...
大手拓次 「藍色の蟇」
...叡智(えいち)のむなしさに就いて語った...
太宰治 「碧眼托鉢」
...身心のむなしさを感じる...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...嵐のあとのしづけさむなしさ...
種田山頭火 「松山日記」
...さてあとはいつまでつづく? おれの命!むなしさよ101九重の空のひろがりは虚無だ!地の上の形もすべて虚無だ!たのしもうよ...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...誰にも愛されなかつた一人の女のむなしさが...
林芙美子 「浮雲」
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逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...末尾の「私はその顔を見てゐるとそのむなしさに恐しくなつた...
牧野信一 「月評」
...そのくわだてのむなしさにゆがめられた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...捌くにも捌き切れない大量のむなしさであつた...
室生犀星 「渚」
...ばか・むなしさ・おこたりを献納する...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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八木重吉 「秋の瞳」
...人の世のたのみがたさ、愛憎のむなしさ、生きることのはかなさといったものを、ひそかに嘆き訴えるようなひびき...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...主君の期待にそえずに帰って来たむなしさがつらく...
吉川英治 「私本太平記」
...希望のむなしさに...
吉川英治 「新・水滸伝」
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