...そこを出て来る時にはただ一入(ひとしお)の心のむなしさが残るばかりだった...
有島武郎 「或る女」
...葉子はすべてのもののむなしさにあきれたような目をあげて今さららしく部屋(へや)の中をながめ回した...
有島武郎 「或る女」
...どこにとて取りつくものもないようなむなしさが心には残っているばかりだった...
有島武郎 「或る女」
...その人たちの生活の内容のむなしさを想像する充分の力を君は持っている...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...それよりも 色のない こゑのない かたちのない こころのむなしさ...
大手拓次 「藍色の蟇」
...嵐のあとのむなしさ...
種田山頭火 「其中日記」
...それら無数の人々の間にある自分自身のむなしさを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
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中原中也 「在りし日の歌」
...本書に収めた一四三首はペルシア語の原典から直接訳したもので、テクストにはオマルの原作として定評のあるものだけを厳選し、また最近のイランにおける新しい配列の仕方に従って、「解き得ぬ謎(なぞ)」、「生きのなやみ」、「太初(はじめ)のさだめ」、「万物流転(ばんぶつるてん)」、「無常の車」、「ままよ、どうあろうと」、「むなしさよ」、「一瞬(ひととき)をいかせ」の八部に分類した...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...どうあろうと(74-100)むなしさよ(101-107)一瞬(ひととき)をいかせ(108-143)註解き得ぬ謎(なぞ)1チューリップのおもて...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...さてあとはいつまでつづく? おれの命!むなしさよ101九重の空のひろがりは虚無だ!地の上の形もすべて虚無だ!たのしもうよ...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...誰にも愛されなかつた一人の女のむなしさが...
林芙美子 「浮雲」
...末尾の「私はその顔を見てゐるとそのむなしさに恐しくなつた...
牧野信一 「月評」
...第五十一章 言葉のむなしさについて(a)むかしのある修辞学者は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ばか・むなしさ・おこたりを献納する...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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八木重吉 「秋の瞳」
...よろこびのむなしさを劬(いたわ)り慰めるような...
山本周五郎 「さぶ」
...人の世のたのみがたさ、愛憎のむなしさ、生きることのはかなさといったものを、ひそかに嘆き訴えるようなひびき...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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