...そこを出て来る時にはただ一入(ひとしお)の心のむなしさが残るばかりだった...
有島武郎 「或る女」
...その人たちの生活の内容のむなしさを想像する充分の力を君は持っている...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
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石川啄木 「一握の砂」
...四月の日はほのほのむれのやうにはてしなく大空のむなしさのなかにみなぎりあふれてゐます...
大手拓次 「藍色の蟇」
...叡智(えいち)のむなしさに就いて語った...
太宰治 「碧眼托鉢」
...ああ、言葉のむなしさ...
太宰治 「碧眼托鉢」
...嵐のあとのむなしさ...
種田山頭火 「其中日記」
...嵐のあとのしづけさむなしさ...
種田山頭火 「松山日記」
...それら無数の人々の間にある自分自身のむなしさを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
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中原中也 「在りし日の歌」
...本書に収めた一四三首はペルシア語の原典から直接訳したもので、テクストにはオマルの原作として定評のあるものだけを厳選し、また最近のイランにおける新しい配列の仕方に従って、「解き得ぬ謎(なぞ)」、「生きのなやみ」、「太初(はじめ)のさだめ」、「万物流転(ばんぶつるてん)」、「無常の車」、「ままよ、どうあろうと」、「むなしさよ」、「一瞬(ひととき)をいかせ」の八部に分類した...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...どうあろうと(74-100)むなしさよ(101-107)一瞬(ひととき)をいかせ(108-143)註解き得ぬ謎(なぞ)1チューリップのおもて...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...末尾の「私はその顔を見てゐるとそのむなしさに恐しくなつた...
牧野信一 「月評」
...捌くにも捌き切れない大量のむなしさであつた...
室生犀星 「渚」
...第五十一章 言葉のむなしさについて(a)むかしのある修辞学者は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そして結局人間の本性のむなしさを悟るならば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...このむなしさを憎めるものこそ真の人間...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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八木重吉 「秋の瞳」
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