...心の中に胸裡に秘める想いを語り合いましょう...
...彼女の胸裡にはいろいろな思いが交錯している...
...彼は胸裡に溜め込んでいた感情を表に出さずにいた...
...シリーズ最終回は、視聴者の胸裡に響く感動的なストーリーだった...
...彼の優しい言葉に、私の胸裡がじんわりと温かくなった...
...その博大なる胸裡(きょうり)に...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...重大なる損失を齎すべき思想は暫く裹んで之を胸裡に藏する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...あゝ気は澄みたり固なつぼみを秘めし我が胸裡ふるゝ心は温かし...
上里春生 「サガニー耕地より」
...早川の胸裡に恐ろしい野心が燃えあがったのでしょう...
大阪圭吉 「死の快走船」
...カイゼルの胸裡(きょうり)にはその時既に空中襲英の問題が明らかに画かれていたと称せられている...
寺田寅彦 「戦争と気象学」
...此間に一般人民の胸裡に染み込んだ敬神の念と共に養はれた尊王心は非常なものであると思ひます...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...また美しくも忘れ難(がた)い印象を自分の胸裡(きようり)に守るやうにして...
「處女作の思ひ出」
...その師の胸裡に雑然として存在したるものを取りて...
新渡戸稲造 「我が教育の欠陥」
...都会の兇悪(きょうあく)な相貌がぐるぐると胸裡を駆けめぐりそれは一瞬たりとも彼のようなものの拠(よ)りつけそうにない場所に変っていた...
原民喜 「冬日記」
...試みに男子の胸裡(きょうり)にその次第の図面を画(えが)き...
福沢諭吉 「日本男子論」
...そして彼女の囘想録を讀み了らうとする瞬間に誰しもの胸裡におのづから浮かんで來るであらう信濃の更級の里あたりの佗しい風物...
堀辰雄 「姨捨記」
...もしこれを言ふ時は胸裡(きょうり)に記憶したる幾多の詩画を取て暗々(あんあん)に比較して言ふのみ...
正岡子規 「俳諧大要」
...これらの地は絶えず予の若き其頃の胸裡を去来して...
室生犀星 「抒情小曲集」
...逍遙子が胸裡(きようり)たとひ始より沒却理想ありきとしても...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...かれの胸裡にはすでに...
山本周五郎 「新潮記」
...孔明の胸裡にある一点の寂寥(せきりょう)というのは実にそれであった...
吉川英治 「三国志」
...義久にまみえんという一念を――なお密(ひそ)かに胸裡(きょうり)ふかく秘している鹿之介なのである...
吉川英治 「新書太閤記」
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