...少くとも僕の架上(かじやう)の書籍は僕の好みを示してゐる...
芥川龍之介 「蒐書」
...十字架上の基督は痛ましくも痩(や)せこけた裸形のままで会衆を見下ろしていた...
有島武郎 「クララの出家」
...その上に十字架上のヤソ像を安置す...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...基督は汝が大事業家たらんがために十字架上に汝のために生命(いのち)を捨(す)てざりしなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...更にそのイェスの福音を彼自身の十字架上の死とその復活にまで具体化し...
田辺元 「メメント モリ」
...架上(かじょう)の一冊を抽(ぬ)いたら...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...架上に書あり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...「キリストはもし十字架上に死ななかったならば神とならなかったであろう...
豊島与志雄 「ナポレオンの遺書」
...「キリストの昇天」「十字架上のキリスト」この二つの名画の見物料を儲け出すことは...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...雪責め慶長二年二月五日長崎立山にて十字架上に...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...十字架上のキリストのやうに...
萩原朔太郎 「名前の話」
...扨其運動のやり方はと云へば架上に坐して人に推引させるのもありとは云ふものゝ...
原勝郎 「鞦韆考」
...あらはな腕を左右に拡げた十字架上のキリストの写真がピンでとめてあつた...
北條民雄 「鬼神」
...これは十字架上の耶蘇だと見えて首をうなだれて眼をつぶつて居るが...
正岡子規 「ラムプの影」
...十字架上の基督の両掌の釘の跡であつた...
室生犀星 「愛の詩集」
...架上の書を抽(ぬ)いて読んだと云ふ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...言ひ畢(をは)つて架上の書を取つて柏軒に与へた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...森栖校長の帽子十字架上に持主不明の花簪と共に市内天主教会にて発見さる前廂に残る疑問の歯型県立高等女学校は既報の如く...
夢野久作 「少女地獄」
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