...俺を歩廊に残して電車は出て行った...
梅崎春生 「蜆」
...皆はどやどやと歩廊(プラツトフオーム)へおりた...
薄田泣菫 「茶話」
...明々として車室の中や窓越しの歩廊(プラットホーム)の光景など...
豊島与志雄 「小説中の女」
...その歩廊(プラットホーム)に立った時...
豊島与志雄 「二等車に乗る男」
...夜更けの帰りにS――の歩廊で...
豊島与志雄 「微笑」
...二人は並んで歩廊の上を歩き出した...
豊島与志雄 「微笑」
...窖(あなぐら)のような薄暗い寒い歩廊の上に佇んで電車を待ってる間...
豊島与志雄 「微笑」
...歩廊に立って二三人の乗客を物色していると...
豊島与志雄 「微笑」
...古いフロレンス式どおりに迫持揃(せりもちぞろ)いのある歩廊を持った広い中庭...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...展望の利くばかに高い歩廊もいゝな...
仲村渠 「すらんらん集」
...歩廊(プラットホーム)から降りて来る別の一隊と顔を合わせたのでした...
野村胡堂 「身代りの花嫁」
...千種十次郎は衣嚢(かくし)の手紙を押えて、一歩廊下に、踏み出しました...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...あとはこのひとたちが立派にやってくれるでしょう」歩廊をほのかな音のする半音のグロッケン・シュピールを叩いて歩く...
久生十蘭 「だいこん」
...家造りが大抵歩廊(ほらう)を備へて居るから其下(そのした)を歩めば日光や驟雨(しうう)が避けられる...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...突然出た広場は歩廊(ほらう)のある大きな層楼で三方(ぱう)を囲まれ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...密貿易、阿片、みんなあぶない、これいちばんいい」「ちっとも、面白くねえヤ」トム公は、歩廊へ出て、隣のカーテンを剥(めく)ってみた...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...それらをつなぐ長い朱塗り青塗りの唐朝風な歩廊を...
吉川英治 「平の将門」
...金堂と塔と歩廊とを一目にながめた瞬間に...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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