...散歩廊下にも喫煙室にも食堂にも...
海野十三 「恐怖の口笛」
...急いで歩廊へ出て行った時には...
徳田秋声 「仮装人物」
...明々として車室の中や窓越しの歩廊(プラットホーム)の光景など...
豊島与志雄 「小説中の女」
...粗らに二三人の人が歩廊には佇んでいた...
豊島与志雄 「微笑」
...窖(あなぐら)のような薄暗い寒い歩廊の上に佇んで電車を待ってる間...
豊島与志雄 「微笑」
...歩廊の間を歩いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...地下鐵道(さぶうえい)にてひとり來りて地下鐵道(さぶうえい)の青き歩廊(ほうむ)をさまよひつ君待ちかねて悲しめど君が夢には無きものをなに幻影(まぼろし)の後尾燈空洞(うつろ)に暗きトンネルの壁に映りて消え行けり...
萩原朔太郎 「氷島」
...あとはこのひとたちが立派にやってくれるでしょう」歩廊をほのかな音のする半音のグロッケン・シュピールを叩いて歩く...
久生十蘭 「だいこん」
...立上つて一歩廊下へ踏み出した...
北條民雄 「間木老人」
...仁王となつて歩廊の彼方を睨んでゐた...
牧野信一 「ゾイラス」
...幅十二歩の歩廊を容易につけたすことができるだろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...船は歩廊の高さを遥かに抜いてぴたりと動き停った...
横光利一 「旅愁」
...家造りが大抵歩廊(ほらう)を備へて居るから其下(そのした)を歩めば日光や驟雨(しうう)が避けられる...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...突然出た広場は歩廊(ほらう)のある大きな層楼で三方(ぱう)を囲まれ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...社殿の長い歩廊を行くと...
吉川英治 「随筆 新平家」
...天平の時にはまだ歩廊ができていなかったので...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...周囲の歩廊がまた今日のように単廊ではなくて複廊である...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...金堂と塔と歩廊とを一目にながめた瞬間に...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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