...雪が日に輝いて谷の陰影が胸のすくほど気持ちよく拝める...
板倉勝宣 「春の槍から帰って」
...胸のすくような眺めである...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...一言にしていえば「胸のすくような切れた感じ」である...
中井正一 「絵画の不安」
...やや古いが胸のすく演奏だ(JD一五四六―九)...
野村胡堂 「楽聖物語」
...胸のすく出来だ(ビクターJD八〇三)...
野村胡堂 「楽聖物語」
...胸のすく鮮麗さを持ったものである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...近頃は胸のすくような捕物はありませんね」ガラッ八の八五郎は先刻(さっき)から鼻を掘ったり欠伸(あくび)をしたり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何かこう胸のすくようなことはありませんかね」ガラッ八の八五郎は薄寒そうに弥蔵(やぞう)を構えたまま...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「胸のすく禁呪(まじない)なんか知らないよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...胸のすく兄さんよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こう、きちんとした、理路整然たる、胸のすくような、快刀乱麻を断つってえな風な、「ネー、テー、ドーン」といった調子で、断々乎として、生きて行きてえもんだ...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...此宿(こゝ)には定めし胸のすく樣な事もとて來たりける物を...
樋口一葉 「花ごもり」
...むしろ胸のすく思いで眺めていた...
本庄陸男 「石狩川」
...すつと胸のすく気がした...
牧野信一 「鏡地獄」
...さぞかし胸のすくおもいがするだろう――私は...
牧野信一 「鬼涙村」
...胸のすく底の小気味好さやら...
牧野信一 「好色夢」
...――まことに胸のすく見事な調子だ! と私は感心したがそれが若し自分の敵から投げられる科白だつたらと想ふと...
牧野信一 「病状」
...胸のすくほど相手に恥を与えたあとは...
吉川英治 「江戸三国志」
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