...あの胸のすくような名調子に変っていた...
海野十三 「西湖の屍人」
...「わしは今度広島でまことに胸のすく有難い話をきいてきた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...これに関連したことで自分が近年で実に胸のすくほど愉快に思ったことが一つある...
寺田寅彦 「災難雑考」
...殴り合い取っ組み合いになったら、勝っても負けても、胸のすくように、すっきりとはいきませんよ...
豊島与志雄 「女と帽子」
...籐のでつぱりうなりが胸のすくやうな音を漂はせて長い尻尾の先が力づよくはねあがり...
中勘助 「銀の匙」
...清岡は内心それ見ろと幾分か胸のすくような心地がした...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...胸のすく出来だ(ビクターJD八〇三)...
野村胡堂 「楽聖物語」
...胸のすく演奏である(D一三八三)...
野村胡堂 「楽聖物語」
...近頃は胸のすくような捕物はありませんね」ガラッ八の八五郎は先刻(さっき)から鼻を掘ったり欠伸(あくび)をしたり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...胸のすく捕物がないと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何かこう胸のすくようなことはありませんかね」ガラッ八の八五郎は薄寒そうに弥蔵(やぞう)を構えたまま...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...胸のすく兄さんよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...近く総攻撃を開始して敵を海中に蹴落す胸のすくような大会戦をやると豪語し...
久生十蘭 「ノア」
...すつと胸のすく気がした...
牧野信一 「鏡地獄」
...さぞかし胸のすくおもひがするだらう――私は...
牧野信一 「鬼涙村」
...胸のすくほど相手に恥を与えたあとは...
吉川英治 「江戸三国志」
...聞くも胸のすくような心地がする」彼は...
吉川英治 「新書太閤記」
...胸のすくことをやるんだ...
吉川英治 「野槌の百」
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