...更に又胃嚢に漲つた酸の大潮のやうに干上るのを感じた...
芥川龍之介 「僻見」
...これは日曜日は例日より観客多くして、動物に食物をあまり多く与えすぎるより、胃腸を害して、翌日は病気を引起すのである...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...おおごりなさいよ」天風は胃のことも忘れて眼鏡(めがね)の下から小さい眼をいきいきさして...
田中貢太郎 「文妖伝」
...何とでつかい胃袋! 自分ながら呆れる/\!けふ始めてことしの蝶を見た...
種田山頭火 「松山日記」
...倒るる時に地はひゞき介胃彼の上に鳴る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...胃袋が瓢箪みたいにくびれたんでしょうか...
豊島与志雄 「怒りの虫」
...胃袋の中のものをげっげっと吐き出した...
豊島与志雄 「擬体」
...胃袋が妙にふくれきり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...胃腸を少し害ったりする時...
豊島与志雄 「父の形見」
...それで食道や胃袋をくすぐって...
豊島与志雄 「猫先生の弁」
...」お上さんの胃が痛むのは...
豊島与志雄 「白木蓮」
...胃のあたりが鈍く重苦しい感じで...
中島敦 「光と風と夢」
...胃の痛みはだいぶ除(と)れたらしい...
夏目漱石 「永日小品」
...その上に胃の上の氷嚢(ひょうのう)でまた驚かされた...
夏目漱石 「行人」
...死体の口中と胃の中から検出されましたが...
野村胡堂 「流行作家の死」
...」兵卒一「勲章と胃袋(いぶくろ)にゴム糸がついていたようだったなあ」兵卒九「将軍と国家とにどうおわびをしたらいいかなあ...
宮沢賢治 「饑餓陣営」
...私の胃潰瘍はぷすぷす穴があきはじめたが...
室生犀星 「巷の子」
...胃癌(いがん)で死んじゃったが...
夢野久作 「難船小僧」
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