...(尤も胃酸過多症の為に一つも食えなかったのは事実である...
芥川龍之介 「島木赤彦氏」
...いつか胃の痛みを感じ出した...
芥川龍之介 「歯車」
...此頃から今ではほんとうに胃の腑を滿たす澤根團子と言ふ名物が出來て居ります...
江南文三 「相川おけさ」
...俺達の胃の腑の鍵を主人の手から奪い取ってしまう...
大杉栄 「鎖工場」
...「生活(くらし)」ということ、食物の問題、胃袋の問題が、きわめて重要な意味をもってきます...
高神覚昇 「般若心経講義」
...襟をぐつとあけて乳の上を帶でしめつけ腰帶に申わけに胃袋の上の肋骨のとこへバンドのやうにしめて...
竹久夢二 「砂がき」
...胃部の重みは始終馴れてることだったが...
豊島与志雄 「立枯れ」
...いつでも胃の中に収まるべきものである...
夏目漱石 「一夜」
...夜中に胃の痛みで自然と眼が覚(さ)めて...
夏目漱石 「思い出す事など」
...何よりもかによりも私の胃の腑(ふ)は何か固形物を欲しがっているのだ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...既に胃の腑になかつたし...
原民喜 「小さな村」
...喰べ馴れぬ食物も障りなく胃袋におさまり...
久生十蘭 「魔都」
...また胃の腑の實體や膓のうじや/\したところを見ては...
三島霜川 「解剖室」
...咲枝は疲労のため胃が変にこわばってきょうは横になって居ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...もっともそれは胃腸病その他二...
村井弦斎 「食道楽」
...○小児の時胃袋を拡げたるが生涯の病となる...
村井弦斎 「食道楽」
...そうすると水分の重量(おもみ)で胃袋を引下げるようになるから胃の下垂症(かすいしょう)やら胃拡張(いかくちょう)やらアトニー症という病気を起す...
村井弦斎 「食道楽」
...もっともそのおかげで、私は汚ない二階に寝ころんだまま、煙草と、弁当と、書物の三道楽に浮き身をやつし得るありがたい身分になったわけであるが、同時にその道楽の結果として、自分の頭と、胃袋と、肉体とが日に日に頽廃して行く有様(ありさま)を自分でジッと凝視(みつ)めていなければならなくなったのには少々悲観させられた...
夢野久作 「鉄鎚」
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