...野口(のぐち)のような胃弱は乗らないが好(い)い...
芥川龍之介 「一夕話」
...『蜂の胃をよく見ると...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...めいめいにその胃袋の端の毒を持つた螫毛を少し相手の体に突き込む...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...今日の実験学上の知識を基として虚心平気に考へて見ると、脳髄なるものも、胃、腸、肺、肝等の如き他の臓腑と同様に、たゞ生存競争に必要な程度までにより発達しては居らぬ故、俗人的の普通の生活には僅に間に合うて行くが、それより遙に高尚な目的のために用ひては其の効力は頗る覚束ないものと認めねばならぬ...
丘浅次郎 「人類の誇大狂」
...開基の鑑真(がんじん)和尚が胃病患者だつたとかいふ...
薄田泣菫 「茶話」
...「例の胃腸です――あまり甘いものを食(く)い過ぎるものだから」ひで子は笑った...
田山花袋 「田舎教師」
...お前は三十二枚の歯と、いい胃袋と、はっきりした目と、力と、食欲と、健康と、元気と、森のような黒い髪とを持ってる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...胃の腑が餓えていても...
中里介山 「大菩薩峠」
...胃の弱い男によく噛んで食べるように云う時にも...
中谷宇吉郎 「心得教育」
...残る一人は胃潰瘍(いかいよう)であった...
夏目漱石 「変な音」
...あひるが突つきちらしてこれが胃の中に残ったというわけです」「えらいことをいいだしたね」「いや...
久生十蘭 「水草」
...二杯ばかりはいつか知らぬまに胃袋のなかに流れ込んでいる...
前田夕暮 「種紙の青む頃」
...途方(とほう)もなき養生法をとなへて人の腸胃を害すること驚き入つたる次第なり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...あんな不消化なものが胃の中に入っているんですから...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...先づ腹部を切開して、それから胸腔に及んで、内臟の全くを露出する……膓でも、胃でも、腎臟でも、膀胱でも、肺でも、心臟でも、または動脈でも靜脈でも、筋(きん)でも骨でも、神經でも靭帶(じんたい)でも、巧に、てばしこく摘出しまた指示して、そして適宜に必要な説明を加へる...
三島霜川 「解剖室」
...ビールを沢山飲んで腹の膨(ふく)れるのは水分のために胃拡張を起したのだ...
村井弦斎 「食道楽」
...晩も牛乳やら珈琲(こーひー)位で済ませておく人もあるが必ずそれがために重い胃病を起して困難する事になる...
村井弦斎 「食道楽」
...これは中心で満足してゐる印とも胃の悪い印とも見ることが出来る...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森林太郎訳 「老人」
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