...軽く肩すかしを喰わせた...
海野十三 「流線間諜」
...前のように肩すかしを食わされるのである...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...上手(じょうず)に肩すかしをくわさねば...
壺井栄 「二十四の瞳」
...当時他に比肩するもののない美丈夫なのだ...
豊島与志雄 「書かれざる作品」
...くりこしの深い着物に更に肩すべりに羽織をひっかけ...
豊島与志雄 「祭りの夜」
...縮緬(ちりめん)のしきせ羽織をゾロリと肩すべりに着込んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...女は足を弛めて私と肩すれすれになりながら...
南部修太郎 「ハルピンの一夜」
...否遂に比肩することが出來なかつたけれども...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...奇妙な肩すかしを食わされた...
火野葦平 「花と龍」
...また先代岩てこバンカラ辰三郎に比肩する洗練軽快の都々逸をよくした...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...竹生(お)いでて長うのびたりけるをそのままにしおきて壁くぐる竹に肩する窓のうちみじろくたびにかれもえだ振る膝いるるばかりもあらぬ草屋を竹にとられて身をすぼめをり明治に生れたる我らはかくまで貧しくなられ得べくもあらず...
正岡子規 「曙覧の歌」
...形の立派さではこの石屋根に比肩するものは他にあるまい...
柳宗悦 「野州の石屋根」
...高杉晋作に比肩すべき大人物がジャンジャン居た...
夢野久作 「近世快人伝」
...比肩する物のないほど芸術的に突出した浅浮き彫りを所蔵していた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...その黒いアーチをくぐって中に入った時の第一印象は肩すかしとしか云いようがなかった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...見事に肩すかしを喰ったような気持だった...
蘭郁二郎 「植物人間」
...ギリシア盛時にも比肩すべき華々しいルネサンスの文化を作り出したのである...
和辻哲郎 「鎖国」
...シナに於てローマ帝国に比肩するものは両漢の帝国である...
和辻哲郎 「鎖国」
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