...そのほか口鼻肛門(こうもん)等いっさい体液の漏泄(ろうせつ)を防ぐ手数(てすう)をとる...
伊藤左千夫 「去年」
...つまり肛門(こうもん)にラジウムを差し込んであるんだから...
海野十三 「柿色の紙風船」
...その風船の肛門(こうもん)のようなところへ円い色紙をペタリと貼りつける...
海野十三 「柿色の紙風船」
...肛門周囲炎ノ手術デ一週間程度入院シタ以外...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...脱肛の出血をおさへつけてあるく...
種田山頭火 「行乞記」
...」「これは肛門(こうもん)周囲炎というやつですよ...
徳田秋声 「仮装人物」
...――胴全体が大きいお尻を、動かし、緊張(ひきし)め、肛門の、潰瘍は、見苦しくも美しい...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...この時宵子の裾(すそ)を捲(まく)って肛門(こうもん)を見た...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...瞳孔も肛門も開いてしまっていますから...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...鼻頭の黒き男、眠られぬ女、風病の男、小舌のある男、肛門のない男、また数ある男、男女両性(ふたなり)の人、頭のあがらぬ法師、息の臭い女など十五段に白描の写しを合せ、十六段一巻となっている...
久生十蘭 「玉取物語」
...人の肛門より入りて臓腑を啖い...
南方熊楠 「十二支考」
...シンツチ等の号(な)を保続して肛門を覘(うかご)うたり...
南方熊楠 「十二支考」
...母が毎(いつ)も通し蛇が水游ぐ児の肛門より入りてその腸を食い...
南方熊楠 「十二支考」
...渡天の律僧がインドより支那に帰りて雪中裸かで水で肛門を浄むるに等しき愚説なり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...喉を斫って足を持って逆(さか)さにすれば少しは血が出るけれども肛門を確(しっか)り押えて身体をこくようにして搾(しぼ)り出さないと沢山出ない...
村井弦斎 「食道楽」
...○手軽き料理は家鴨の羽毛と頭を取去り姿のまま肛門の所より臓腑を抜出し能く洗い塩胡椒を全体へ摺付けテンパンへ載せて周囲に人参二本...
村井弦斎 「食道楽」
...医師は肛門から膀胱の診察を終え...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...その子の方は肛門がふさがっていたが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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