...そのほか口鼻肛門(こうもん)等いっさい体液の漏泄(ろうせつ)を防ぐ手数(てすう)をとる...
伊藤左千夫 「去年」
...なにしろ時価三万五千円のラジウムを肛門に挿(はさ)んだ患者が行方不明になったというのである...
海野十三 「柿色の紙風船」
...紙風船の肛門を貼ってゆくのであった...
海野十三 「柿色の紙風船」
...そのしばてんの一種のえんこうは水に泳いでいる子供の肛門をぬいた...
田中貢太郎 「鷲」
...ちやうど彼女の肛門が彼の顔の真下にあつたので...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...脱肛の出血をおさへつけてあるく...
種田山頭火 「行乞記」
...あつて困る脱肛肉...
種田山頭火 「其中日記」
...彼はそれ(結石)を肛門と尿道のあいだに持ってきて...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...肛門が開いて居るから間違ひは無い――さすが錢形の親分...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...肛門に打ち込んだことだらう」「へエ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鼻頭の黒き男、眠られぬ女、風病の男、小舌のある男、肛門のない男、また数ある男、男女両性(ふたなり)の人、頭のあがらぬ法師、息の臭い女など十五段に白描の写しを合せ、十六段一巻となっている...
久生十蘭 「玉取物語」
...獣医はの肛門から験温機を引き抜いて験べてゐた...
牧野信一 「池のまはり」
...而して細い管を肛門に挿込んで...
松本文三郎 「印度の聖人」
...また肛門の辺に前に述べた数孔あり...
南方熊楠 「十二支考」
...水死の尸は肛門開くもの故...
南方熊楠 「十二支考」
...その子の方は肛門がふさがっていたが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...肛門(こうもん)...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...脱肛(だっこう)だのッて...
吉川英治 「江戸三国志」
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