...そのほか口鼻肛門(こうもん)等いっさい体液の漏泄(ろうせつ)を防ぐ手数(てすう)をとる...
伊藤左千夫 「去年」
...尼崎(あまがさき)の父が痔(じ)の手術で西宮の某肛門(こうもん)病院に入院した時...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ちやうど彼女の肛門が彼の顔の真下にあつたので...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...脱肛の出血をおさへつけてあるく...
種田山頭火 「行乞記」
...夕涼みに江(え)ノ口川(くちがわ)の橋の欄干に腰をかけているとこの怪物が水中から手を延ばして肛門を抜きに来る...
寺田寅彦 「重兵衛さんの一家」
...「肛門から出血もしていないし...
中里介山 「大菩薩峠」
...瞳孔も肛門も開いてしまっていますから...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...5種類の肛門瘻管...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...耳の穴や肛門までも丁寧に検査してみましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...腫瘍のふぐり玉を切取る技は、ぱれいの術書に見えているが、鎖肛、鎖陰を開切するのと事がちがい、男の大事な個所へ切尖を入れる難儀な術でござるゆえ、手引草だけでは事が運ばなんだも道理であった...
久生十蘭 「玉取物語」
...さっきから馬の肛門のようだと思うて見て居たのだ」というた...
正岡子規 「画」
...人の肛門より入りて臓腑を啖い...
南方熊楠 「十二支考」
...母が毎(いつ)も通し蛇が水游ぐ児の肛門より入りてその腸を食い...
南方熊楠 「十二支考」
...水死の尸は肛門開くもの故...
南方熊楠 「十二支考」
...僕も今度朝早く飼禽場(しきんじょう)へ往(い)って胸の膨(ふく)らんだ肋骨(ろっこつ)の尖って肛門の締った足の黄(きいろ)い若鶏(わかどり)を買って来て家で料理してみよう...
村井弦斎 「食道楽」
...孵化後の雛も一両日間は肛門の内に黄身を納(い)れあるなり...
村井弦斎 「食道楽」
...医師は肛門から膀胱の診察を終え...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...大虎の肛門(こうもん)をグサと鍔元(つばもと)まで突き刺していた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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