...あゝ何といふ肉縁のあたゝかさだらう!米を買つた...
種田山頭火 「行乞記」
...肉縁は切つても切れないが...
種田山頭火 「行乞記」
...黎々火さんはほんとうによい肉縁の人々を持つてゐる...
種田山頭火 「行乞記」
...私は親子肉縁のゆかりはうすいが...
種田山頭火 「其中日記」
...子の結婚について相談するために!肉縁はたちがたくしてなつかしい...
種田山頭火 「其中日記」
...外出着の質受ができないので、古被布を着て行つたので、さんざ叱られた、叱る彼女も辛からうが、叱られる私も辛かつた、……肉縁のよさ、そして肉縁のわずらはしさ!をとこがをなごが水がせゝらぐ灯かげ(雑)三月二十日夜の明けきらないうちに起きて散歩、佐波川はおもひでのしづけさをたたへて鶯も啼いてゐる...
種田山頭火 「其中日記」
...――故郷の故郷、肉縁の肉縁、そこによいところもあればよくないところもある、いはゞあたゝかいおもさ!山家の御馳走になる、故郷の蚊といへば何だか皮肉だけれど、それも御馳走の一つだらう...
種田山頭火 「其中日記」
...肉縁はつかしいがはなれなければならない...
種田山頭火 「其中日記」
...――肉縁断ち難し...
種田山頭火 「其中日記」
...肉縁のうれしさいやしさ...
種田山頭火 「其中日記」
...肉縁はなつかしい...
種田山頭火 「其中日記」
...親とか子とか孫とかの肉縁の愛着の強い力を考えずにはいられなかった...
徳田秋声 「黴」
...子があるぞよ」肉縁の血を相容れないべつな嬰児(あかご)はおしげの肌をはなれて...
吉川英治 「野槌の百」
...肉縁の者を捨てて...
吉川英治 「無宿人国記」
...――何しろ肉縁を捨てるほどな...
吉川英治 「無宿人国記」
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