...わたしが聞き手にまわりました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「人形つかい」
...砕氷船か」聞き手の両人は...
海野十三 「地球発狂事件」
...論告は他のある男に聞かせたかったのである――姿の見えぬ聞き手...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...恥しいのでうぶな姿を茂みに潜ませて聞き手が沈默してゐるのを知つてゐる樣に啼き出す耳の故かも知れないが啼き初める時の二言三言は未だ少し下手だ...
千家元麿 「自分は見た」
...聞き手があくびを殺して浮べた涙を感激のそれと思いちがいしながらも飽くことなくそれからそれと語りつづけるに違いない...
太宰治 「花燭」
...聞き手のほうでも...
太宰治 「多頭蛇哲学」
...こっちの命がたまらない」ヒラメの話の聞き手になっているのは...
太宰治 「人間失格」
...聞き手のからだにさわるという意味か...
太宰治 「パンドラの匣」
...おまえは僕の最初の読者、いやいや、聞き手なんだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...向うが聞き手になりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...シャクに宿る霊共の方でも)多くの聞き手を期待するようになったことである...
中島敦 「狐憑」
...主として聞き手に回っているようである...
平林初之輔 「五階の窓」
...全てが聞き手のムーアを酔わせた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...――よろしいか?」聞き手は深くうなずくのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...中肉中背ってところよ」聞き手たちは怺え性なく吹き出して...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...聞き手になっている飯尾さんの尤もらしい表情には母を憫れむような恩恵を施すような微笑が優しく動いている...
矢田津世子 「父」
...すなわち語り手と聞き手とがともに知っておらねばならぬ場所が...
柳田国男 「雪国の春」
...聞き手は興がさめ...
山本周五郎 「季節のない街」
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