...聞き手の顔を見ているとこうした物語はイカバッドの心に深く刻み込まれた...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...聞き手たちはわれを忘れておどろきいり...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「幽霊花婿」
...聞き手の方を眺めた...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...論告は他のある男に聞かせたかったのである――姿の見えぬ聞き手...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...恥しいのでうぶな姿を茂みに潜ませて聞き手が沈默してゐるのを知つてゐる樣に啼き出す耳の故かも知れないが啼き初める時の二言三言は未だ少し下手だ...
千家元麿 「自分は見た」
...聞き手があくびを殺して浮べた涙を感激のそれと思いちがいしながらも飽くことなくそれからそれと語りつづけるに違いない...
太宰治 「花燭」
...聞き手のほうでも...
太宰治 「多頭蛇哲学」
...全く作者にとってはたった一人でも聞き手は取り逃がしたくないもんだからな」とイワンは薄ら笑いをもらした...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...さしもの聞き手を...
中里介山 「大菩薩峠」
...恐らく四人の聞き手はさう思つてゐたでせう...
南部修太郎 「S中尉の話」
...聞き手の僕自身さへ身につまされて...
南部修太郎 「S中尉の話」
...ブルック通りに所有している」聞き手アネットの血の気が引いて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...もし音響の調子や性質が聞き手の判断を左右する力をもたないものとすれば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...中肉中背ってところよ」聞き手たちは怺え性なく吹き出して...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...まるで聞き手の清子を取り逃しでもするようなうろたえようである...
矢田津世子 「茶粥の記」
...子供はそのもっともよき聞き手であった...
山本周五郎 「季節のない街」
...聞き手にとってはべらぼうに退屈で...
山本周五郎 「季節のない街」
...また、聞き手のほうも、あいての者がいよいよ図にのるようにいちいち感心して見せる...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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