...わたしが聞き手にまわりました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「人形つかい」
...聞き手があくびを殺して浮べた涙を感激のそれと思いちがいしながらも飽くことなくそれからそれと語りつづけるに違いない...
太宰治 「花燭」
...聞き手はついにたまりかねて...
太宰治 「花燭」
...聞き手のからだにさわるという意味か...
太宰治 「パンドラの匣」
...慇懃(いんぎん)な聞き手や従順な学生などに出会うこともあった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...さしもの聞き手を...
中里介山 「大菩薩峠」
...誰も聞き手のない出鱈目...
中里介山 「大菩薩峠」
...聞き手の僕自身さへ身につまされて...
南部修太郎 「S中尉の話」
...こんなことは、話し手も、聞き手も、その話のあとで、きっと妙なさびしい気に落ち入るものだ...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...二人の聞き手は国体が救われたと感じた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...遠慮しとくよ」聞き手の一人が予言するかのように...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...だめですね』などと言ってまた『いい聞き手のおいでになった時にはもっとうんと弾いてお聞かせなさい』こんな嫌味(いやみ)なことを言うと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...まるで聞き手の清子を取り逃しでもするようなうろたえようである...
矢田津世子 「茶粥の記」
...それに日本語では、「読み手」、「書き手」、「聞き手」、「騎(の)り手」などの如く、ほとんど凡ての動詞に「手」の字を添えて、人の働きを示しますから、手に因(ちな)む文字は大変な数に上ります...
柳宗悦 「民藝四十年」
...すなわち語り手と聞き手とがともに知っておらねばならぬ場所が...
柳田国男 「雪国の春」
...聞き手は興がさめ...
山本周五郎 「季節のない街」
...」度の強い眼鏡の底から光る沖の話に聞き手たちは笑ったり黙ったりしているうちに...
横光利一 「旅愁」
...思いがけない無二の聞き手を見つけ出した時のようにびっくりするような熱心さで話しつづけるのだ...
蘭郁二郎 「植物人間」
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