...お婆様はようやくのことでその人の住(すま)っている所だけを聞き出すことが出来ました...
有島武郎 「溺れかけた兄妹」
...それは後日ゆっくりしたときに聞き出すことにすればいい」と...
海野十三 「海底都市」
...この秘密をベン・ガンから聞き出すと...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...やっと強情な彼女の口から聞き出すことが出来ました...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...あるいは知り得る事を聞き出す事でなければならない...
寺田寅彦 「アインシュタインの教育観」
...それを聞き出す唯一の手がかりはもう六年前になくなった母とともに郷里の久万山(くまやま)の墓所の赤土の中にうずもれてしまっているのであった...
寺田寅彦 「青衣童女像」
...それも詳しくは二人の口から聞き出すことが出来なかった...
徳田秋声 「足迹」
...聞き出すことが出来なかった...
豊島与志雄 「或る素描」
...彼らからはなんにも聞き出すことはできなかった...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...その乗物で助け出してもらおうとしたところから……その後のなりゆきまで漸く聞き出すことができました...
中里介山 「大菩薩峠」
...充分聞き出すのは困難である...
夏目漱石 「それから」
...千之助と要助と二人だけしか知らない事も一つ二つ聞き出す方が宜いだらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...召使いから聞き出すように...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...前に聞いた三四人の女の人たちの事を聞き出すことも出來ないので...
三好十郎 「肌の匂い」
...今も以前の恋の続きにその方のことを聞き出す道具に使っている女三の宮の小侍従という女は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そんな事を聞き出すんだ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...そこで末造の身の上なぞを聞き出す因縁は生じて来ぬのである...
森鴎外 「雁」
...またヤジローを介してヤジローの知らないいろいろなことを聞き出すことも出来た...
和辻哲郎 「鎖国」
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