...彼はアニメに耽溺している...
...彼女は小説に耽溺しすぎて、勉強時間が圧迫されている...
...耽溺することは、やめたほうがいいと思う...
...彼はギャンブルに耽溺し、多くのお金を失った...
...耽溺することがないように、自己管理が必要です...
...その貧弱なる實現と貧弱なる征服の記録を恥づる者は自己感情の興奮に耽溺すべきではない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...此種の内省、此種の多涙が、自意識の耽溺、「自己肯定」の耽溺と共に人生の左道たることは云ふまでもない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...之に伴ふ情感の耽溺とを意味するに限らないことである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...理知の戲れと情感の耽溺とは内省の齎す必然の結果ではなくて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...俺は此優越感に耽溺することを恥ぢ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...それは婆羅門若しくは中世の修道士にのみ相應しい一種の感情耽溺であつて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...酒色に耽溺したりして...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...縦令(たとい)道徳がそれを自己耽溺(たんでき)と罵(ののし)らば罵れ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...僕の耽溺した状態から遊離した心が理屈を捏(こ)ねるに過ぎないのであって...
岩野泡鳴 「耽溺」
...などと、そんなことは義雄等が主張した醜美論、苦痛美學だけにも觸れてゐないことばかりで、すべてその暗黒、耽溺、不道徳などを描冩もしくは批判するうちに、どんな充實した内容や思想が這入つてゐるか、そこまで窮(きは)める力がないもの等の説だ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...あの体(てい)では終日耽溺(たんでき)から救わるる術(すべ)はあるまいと見えたのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...ちょいちょい耽溺(たんでき)を試みたり...
中里介山 「大菩薩峠」
...一時忘れられていた闘戯への耽溺も再び始まった...
中島敦 「盈虚」
...ファロー(指定の骨牌一組のうちから出て来る順序を当てる一種の賭け骨牌)に耽溺(たんでき)せんがために...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...一人の息子をもてばそれ以上に耽溺を控えさせ...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...特に銀閣寺将軍の情事に耽溺(たんでき)するありさまが主題になっていた...
山本周五郎 「七日七夜」
...耽溺性などいうのが下等の部類に属するのだそうである...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...耽溺(たんでき)という字がなかった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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