...「イヤ真一と静枝との二人とも...
海野十三 「三人の双生児」
...曾呂利本馬は、足がわるく、おまけに、ニーナ嬢につきあたられて、後頭部をいやというほどうったので、ふらふらの病人であるはずのところ、彼が、足もともしっかり、すっくと立ち上っていたのを見て、房枝は、たいへんふしぎに思ったのである...
海野十三 「爆薬の花籠」
...ありがとうございます」房枝は...
海野十三 「爆薬の花籠」
...(数枝) あら、どうして? (火鉢に炭をついだり、鉄瓶に水をさしたり、あさの掛蒲団(かけぶとん)を直してやったり、いろいろしながら気軽い口調で話相手になってやっている)(あさ) だって、あたしがいなくなった後でも、睦子がおじいちゃんになついて居れば、お前だって、東京へ帰りにくくなるだろうからねえ...
太宰治 「冬の花火」
...左枝右梧(さしうご)するも...
田中貢太郎 「令狐生冥夢録」
...蕾(つぼみ)の赤らんだ杏(あんず)の枝を渡り歩いている...
壺井栄 「大根の葉」
...正枝は戸を閉めてしまった...
豊島与志雄 「浅間噴火口」
...山男が枯枝の箒で払った古蓆の座はむしろ清く...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...その枝(えだ)の管から導線を引き出す場合...
中谷宇吉郎 「実験室の記憶」
...此処では特に一方向に著しく枝が伸びているものをこの類に算(かぞ)えることとする...
中谷宇吉郎 「雪」
...小枝などが混つてゐるかもしれんぞ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...それも見込み無いだろうと皆さんに云われますし……」明はちらりと寝ている初枝の方を見た...
堀辰雄 「菜穂子」
...果樹整枝法、その四、又その二、直立コルドン、はじめっ、一、二、一、二、一、二、一、二、一、やめい...
宮沢賢治 「饑餓陣営」
...往来でどっかのお爺さんが太い枝をおろしていたのの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...火に小枝をくべたり...
三好十郎 「おりき」
...風に枝を動かす姿に心が惹(ひ)かれて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...まるで林みたいに立てた両側の民家の門松の枝が...
吉川英治 「私本太平記」
...こまかに網の目を張った様な落葉樹の枝の煙り渡っているなかに...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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