...片手に梅の枝をかざした儘片手に紫匂(むらさきにほひ)の袿(うちぎ)の袖を輕さうにはらりと開きますと...
芥川龍之介 「地獄變」
...野枝公もうすつかり閉口してゐるんです...
伊藤野枝 「書簡 大杉栄宛」
...房枝さんと黒川さんとを助けました...
海野十三 「爆薬の花籠」
...枝葉(えだは)のままついたのを八つ...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...そんなに骨を折って柳の枝に飛びつこうともしていたわけじゃないんだよ...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...ちょっと見ると小さな木の枝か何かのように見えたが...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」
...枝にいる時ほど籠の小鳥は好きではなかった...
徳田秋声 「仮装人物」
...三枝君は不思議なほどマメな人物である...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...しまいに正枝が、それでは一円まけてあげようと折れると、李はほんとに嬉しそうな顔をした...
豊島与志雄 「浅間噴火口」
...小泉美津枝のことを尋ねますと...
豊島与志雄 「白蛾」
...中空高い落葉樹の小枝が震えました...
豊島与志雄 「沼のほとり」
...かつて松の枝を投げて怪我をさせた安西の子供へ...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...枯枝に止つて居た一羽はこちらを見おろして居たが遂におりては來なかつた...
長塚節 「鉛筆日抄」
...青(あを)く茂(しげ)つて傾(かたむ)いて居(ゐ)る川楊(かはやなぎ)の枝(えだ)が一つ水(みづ)について...
長塚節 「土」
...南風は漸く柳の枝に吹き募つて來る...
長塚節 「菜の花」
...幹や枝をびっしり重ねて繁っていて...
山本周五郎 「おばな沢」
...弟流(ていりゅう)のまた弟流など、枝に枝を生じて、すでに、後醍醐の世には、朝廷内の臣も事実上、四君四派にもわかれていた...
吉川英治 「私本太平記」
...玉枝様にもあるのでござります」「とにかく...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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