...房枝、お前は、今はおしもおされもせぬ一座の大花形だよ」「だれが、贈ってくださったのでしょうね」と、房枝は、小首をかしげたが、そのとき、ふと気がついて、「ああひょっとしたら、部屋においてあるあの片っ方の草履(ぞうり)の奥さまがおくってくださったのではないかしら...
海野十三 「爆薬の花籠」
...面会なんて、もう、どしどしことわることにしなさい」「どんな人なの、スミ枝さん」と、房枝は、ふと心の中に描いた人があったので、スミ枝にたずねた...
海野十三 「爆薬の花籠」
...やはりスミ枝の手を借りて...
海野十三 「爆薬の花籠」
...国枝氏は、小説家の妄想が、ピシピシと適中して行くのを、非常な驚きを以(もっ)て、寧ろ空恐ろしくさえ感じながら聞いていたが、併し、まだまだ腑に落ぬ点が色々あった...
江戸川乱歩 「鬼」
...何だって? 貨物列車だって?」国枝氏は又しても面喰らわざるを得ないのだ...
江戸川乱歩 「鬼」
...杉の枝々がおびただしく雫をふり落すのが聴えた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...数枝さん、(へんに笑い、また少し膝をすすめる)昔の事を思い出して下さい...
太宰治 「冬の花火」
...「石ころに向って印(いん)を結ぶと、それが黄金(こがね)になったり、杖(つえ)を立てると、それに枝が出、葉ができて、みるみる大木になると云うし、恐ろしい妖術ではありませんか」「この間は浜松で、その伴天連(ばてれん)の一人が来て、傍に遊んでいる小供の頭を撫(な)でると、それが犬になったと云いますよ」「昨日(きのう)小田原から戻った人の話に、天狗(てんぐ)のように鼻の高い異人が、御所車(ごしょぐるま)のような車に乗って、空をふうわりふうわりと東から西に向って通っていたと云いますが、それもやはり伴天連でしょう」「何時(いつ)、どんな風をして、その伴天連が来ないとも限りませんから、お互に油断がなりませんよ」医者坊主は口から出まかせに面白おかしく伴天連の話をして聞かせた...
田中貢太郎 「切支丹転び」
...私が申上げるのは段々枝葉に亙ると云ふことは免がれませぬ...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...が樹枝などの場合と比較して三分の一以下に小さくなった場合である...
中谷宇吉郎 「雪」
...枝の上が煙(けむ)るごとくに動いたと思ったら...
夏目漱石 「永日小品」
...柳の枝から塀外へトンボ返りをする軽捷な身体ですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...枝は折れますめえ」「このいまいましい馬鹿(ばか)野郎!」とルグランは...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...冬(ふゆ)には枯(か)れたように枝(えだ)から葉(は)を落(おと)す木(き)を『落葉樹(らくようじゆ)』とよびます...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...槍は暴風の森の大枝小枝の如く上下した...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「かなしき女王」
...普通目録 丸善の洋書目録中政治経済芸術哲学ノ分類目録*?『日本歴史地図』『東洋歴史地図』『兵法全集』(四)一九三五・十一・二 咲枝宛佐々木惣一『憲法』*上杉『憲法読本』 アモン『正統派経済学』 小泉信三*『アダム・スミス...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その小枝や細い棒さきが鉤(かぎ)になっていたからの名であろうと...
柳田国男 「こども風土記」
...千枝子は相手にしなかったが...
横光利一 「比叡」
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