...ところが妻はみごとにお利枝をさばいて...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...それは桃枝の変名であることは...
海野十三 「赤外線男」
...一枝を手折りて歸る...
大町桂月 「杉田の一夜」
...シガのつきたるは玉もて作りたる枝(えだ)のやうにて見事なるものなり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...」数枝は、ことさらに大げさなあくびをした...
太宰治 「火の鳥」
...オルグの松枝は個々の家族や...
戸田豊子 「鋳物工場」
...――それらの雑誌については正枝にも覚えがある...
豊島与志雄 「浅間噴火口」
...千枝子が月給を求めたのは...
豊島与志雄 「波多野邸」
...彼の前にはちょうどYの二本の枝のような通りがあった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...水だ」「早く火を消せ」ガラッ八は青松葉の枝を折って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...植木枝盛(うえきえもり)氏の出迎えあり...
福田英子 「妾の半生涯」
...「おう、枝集めべ、いゝ焚(た)ぎものうんと出来だ...
宮沢賢治 「虔十公園林」
...木の枝から散る雫(しずく)も秋の時雨(しぐれ)のように荒く降るので...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そちらの岸には枝をたれて柳が立ち...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この侍従が正月に「梅が枝」を歌いながら訪(たず)ねて行った時に...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...7020こわい月桂樹の枝が王者の頭(こうべ)に巻き附いた...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...灌木の枝の折れる音がし...
山本周五郎 「山彦乙女」
...円朝在世の頃といっても晩年時代、門下には老巧の四代目円生、二代目円橘、売りだしの円喬、円右、円遊あり、一方の柳(やなぎ)派には大将の談洲楼燕枝、副将の柳枝、柳橋、小さん(禽語楼)、音曲の古今亭今輔、一時円朝の塁をますといわれた桂文楽など、巨匠輩出して落語界の全盛期、いずくの席も大入り大繁昌で、正月などは楽屋まで取り払うくらいの景気であった...
山本笑月 「明治世相百話」
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