...話す相手の耳許で小声で囁く...
...音楽を聞くときは、耳許にスピーカーを近づけないようにしましょう...
...母親の耳許で「愛してる」と言われた...
...ラジオの耳許から異音が聞こえてくる...
...マフラーを耳許まで巻いて寒さから守る...
...「兄さん眼がさめて」そういうやさしい声が僕の耳許(みみもと)でした...
有島武郎 「碁石を呑んだ八っちゃん」
...清らかな耳許(みみもと)に簪(かんざし)の珊瑚(さんご)が薄色に透通る...
泉鏡花 「怨霊借用」
...そして杉田の耳許に口をつけると...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...彼は私の耳許で囁(ささや)いた...
海野十三 「西湖の屍人」
...耳許で早鐘(はやがね)の様に鳴り響きました...
江戸川乱歩 「算盤が恋を語る話」
...一片(きれ)位僕にも裾分けしたつてよかりさうなもんぢやないか」と近眼(ちかめ)の銀行員が側(そば)にゐる助教授の耳許で呟(ぼや)いた...
薄田泣菫 「茶話」
...」ぼんやりしてゐる私の耳許で...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...「どうだ?臆病者(おくびょうもの)……」だれかが耳許(みみもと)でささやいている...
徳永直 「冬枯れ」
...八郎太は、耳許で、その叫びを聞くと、頷いた...
直木三十五 「南国太平記」
...腹を切るんだからなあ」耳許で...
直木三十五 「南国太平記」
...馬鹿ツ」平次の叱咤が耳許に聽えます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いつだったのかしら」「お父さん! それが総てでもないのよ」アナスタジーがゴリオの耳許で言ったので...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...幾らずつお出しになりましたね?」とソバケーヴィッチがチチコフの一方の耳許で囁やいた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...やつと正気に返つたカテリーナの耳許で聞えて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...耳許(みみもと)で喚(わめ)きかえされてようやくそれと感づいた...
本庄陸男 「石狩川」
...大砲の音が耳許でいたします...
三浦環 「お蝶夫人」
...お半さんがどうやらお前……」と石松の耳許でボソボソ...
山中貞雄 「森の石松」
...耳許へ一層低くその嚇しを繰り返してゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
便利!手書き漢字入力検索