...天使のようなささやきで彼の耳根をなでた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...誰か妾に似たいゝ人があるんぢやなくつて?」「え?――」男はギツクリとして耳根(みゝもと)迄赭くなつた...
長與善郎 「青銅の基督」
...其処まで首に巻いて来た毛糸の襟巻とか耳根まで覆つてゐた頭布とか外套代りの上着とか...
牧野信一 「山を越えて」
...妹は耳根ツこへ寄つて承知しないらしい...
眞山青果 「茗荷畠」
...得耳根円通観音妙智之玄...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「そんなにお爺ちゃんのことが気になるならおっ母さんがお内儀さんになればいいじゃないの」こう云ってお初は耳根を真っ赤にして...
矢田津世子 「神楽坂」
...酔いがまわったのか耳根をぽっと染めているおきえさんは初いういしくみえた...
矢田津世子 「父」
便利!手書き漢字入力検索