...耳新しい医学上の新学説などを聞かせてくれたような記憶がある...
寺田寅彦 「追憶の医師達」
...次にちょっと耳新しいのはロシアの某医師が患者の咽喉の中へ紫色の電灯を点じて喉頭の病を治した事である...
寺田寅彦 「話の種」
...そういう云い方も決して耳新しいことではない...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...今迄耳新しい話をされて夫柄歌を考へつゝ...
長塚節 「竹の里人〔三〕」
...それからこれはちょっと耳新しいことであろうが...
中谷宇吉郎 「百科事典美談」
...眼新しい耳新しいもの許りである...
夏目漱石 「「額の男」を讀む」
...――へ行ったんです」――という名前はなるほど健三に耳新しいものではなかった...
夏目漱石 「道草」
...二人が自分に今語ってくれたことはすべて自分にはまったく耳新しいことだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...決して耳新しい言葉ではない...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...若い人たちには耳新しい読者もあろうし...
森下雨村 「三十六年前」
...よう耳新しい世事を聞かせてくれるのでな...
吉川英治 「私本太平記」
...「負(ま)け戦(いくさ)! それもはや近ごろは耳新しいことでもない...
吉川英治 「私本太平記」
...新田勢と幕軍との耳新しい戦況を聞く...
吉川英治 「私本太平記」
...さてはなにか耳新しいことが聞けよう...
吉川英治 「新書太閤記」
...静の子の生存説は耳新しい...
吉川英治 「随筆 新平家」
...その度(たび)ごとに耳新しい事件だの平家方の情報などがそう頻々(ひんぴん)とあるわけもない...
吉川英治 「源頼朝」
...すべて耳新しい社会の知識であった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...耳新しいことを聞くものだと思つた...
若山牧水 「岬の端」
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