...不平に耐えないことを...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...肉はべらぼうに硬くてほとんど食用に耐えない...
谷譲次 「踊る地平線」
...誠に憂慮に耐えない傾向と云わねばならぬ...
戸坂潤 「社会時評」
...吾々は百億という数値の〇を一つ一つ書いている煩に耐えないというので...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...白雲悠々の旅心が動くに耐えないのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...笑うにも耐えないようなことだが...
久生十蘭 「泡沫の記」
...「ふーん? あれがタマシヒなの」と誰かゞ感に耐えない声を出した...
平山千代子 「ハナとタマシヒ」
...まことに正視に耐えない光景を呈(てい)しているのである...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...今日の生産文学は一定の批評に耐えない本質をもって立っている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...さも軽侮に耐えない...
山本周五郎 「青べか物語」
...憐愍(れんびん)に耐えないわけであった...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...囲碁に定っているではないか」「まあこれがですか」嬢は軽侮に耐えないといったふうに笑った...
山本周五郎 「半之助祝言」
...――その姿へいきなり物をいうには耐えないで...
吉川英治 「江戸三国志」
...その身おもで耐えられるか」「耐えないでどういたしましょう……」ポロと露をこぼして...
吉川英治 「私本太平記」
...感慨に耐えないものがあるらしい...
吉川英治 「新書太閤記」
...視(み)るに耐えない陰があるのかと...
吉川英治 「新書太閤記」
...ほんとに前に坐しているに耐えないようなご苦悶(くもん)に見えました...
吉川英治 「源頼朝」
...弱々しい精神には耐えないほどな苦しみに違いなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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