...露西亞人――といふ廣漠たる背景を考ふることなしには...
石川啄木 「所謂今度の事」
...花か雲かと云ひたきをなど考ふる間もなく...
大町桂月 「水戸觀梅」
...且つは幾分考ふる所もあり...
相馬泰三 「新らしき祖先」
...此二つの記事が何を教へるか、考ふべし、よく考ふべし...
種田山頭火 「行乞記」
...幻影としても大きな尊ぶべき又は考ふべき幻影ではないか...
田山録弥 「雨の日に」
...細かに考ふれば真に公平を保つは容易のことに非(あら)ず...
津田左右吉 「仏教史家に一言す」
...此一事(このいちじ)はコロボックルの日常の有樣(ありさま)を考ふに付きて深き據とは爲すべからず土器(どき)の形状(けいじよう)の爲に種々の意匠(いせう)を廻らし...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...予の考ふる所では帝の字の原義は上帝であつたと思ふ...
内藤湖南 「易疑」
...今の詩經の次第は孔子以前から其儘であつたと考ふる如きは即ちそれである...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...それに就いて考ふべきことは當時佛教の如き新しい宗教を取り入れる必要が日本にあつたことである...
内藤湖南 「聖徳太子」
...飜つて魏略の書法を考ふれば...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...並びに紀中の地名の兩端によりて考ふれば...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...垂仁紀八十八年に見えたる但馬出石の神寶を獻ぜしめたることを併せ考ふるに...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...然れども是は其圖に據て考ふるなれば...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...以上記する所に就いて考ふるに...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...わたくしの考ふる所を以てすれば...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...しかし更に考ふるに...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...その前後などを考ふることに於て...
若山牧水 「樹木とその葉」
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