...加えて、領土問題についてこれを見るに、日本が発展途上に領有いたしました領土は、それぞれその国に帰すことはやむを得ぬとするも、南樺太、千島の領土権を失い、歯舞、色丹島は、北海道の行政区にあるにもかかわらず、ソビエトの占拠するところとなり、奄美大島、沖縄諸島、小笠原、硫黄島等、これらのものは特別なる軍事占領が継続され、百数十万の同胞は、日本の行政の外にあるのであります...
浅沼稲次郎 「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」
...山樺の枝を手頃に切つた杖を持つて外に出た...
石川啄木 「葉書」
...柳や樺は、地にはつてゐるいぢけた小さな灌木のやうになつて、ラプランドの南の端までしか生えてゐない...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...正造はもともと梨下に冠を正さずという潔癖さから、大臣官邸に出入するのを潔としなかったが、今やそれも意にかけてはいられぬという切迫した気持で、登院のかたわら連日のように、松方大蔵、樺山文部、西郷内務等の官邸の門を駈け歩いた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...赤より樺、樺より黄、黄より緑と、順々に移り行くだけで、急に段が付いて、一の色から他の色に飛び越すごとき所はどこにも見つからぬ...
丘浅次郎 「境界なき差別」
...白樺所載)景色妻は小供を連れて夕方の買物に出掛けた今自分の家は實に靜かだ...
千家元麿 「自分は見た」
...其所には樺色の杉板に背を凭せるやうにして二人の客が話してゐた...
田中貢太郎 「蛾」
......
種田山頭火 「旅日記」
...――樺太いっぱん...
知里真志保 「あの世の入口」
...白樺や落葉松の植込みがあり...
豊島与志雄 「牛乳と馬」
...樺木科(かばのきか)の密林も無ければ...
中里介山 「大菩薩峠」
...嶽樺(だけかんば)と呼ばれている白樺の化けたような巨樹が...
中谷宇吉郎 「雪の話」
...それは南樺太恵須取山の旧火口ではなく...
久生十蘭 「地底獣国」
...窓のすぐそばに白樺の梢が見える...
宮本百合子 「従妹への手紙」
...クールスキー停車場に出入りする樺製カバンの形と...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...樺即ち樺桜は、広い意味での山桜である...
柳宗悦 「樺細工の道」
...樺細工は品質のよさで名を成すべきである...
柳宗悦 「樺細工の道」
...今日でも北海道・樺太(からふと)の新村で米を栽培したがると同一の人情で...
柳田國男 「地名の研究」
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