...すると、老功な山崎が、両説とも、至極道理がある...
芥川龍之介 「煙管」
...割合に老功なところがある...
田山録弥 「或新年の小説評」
...百戦老功の士これを攻め...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...檢査官中の老功中山寛六郎氏は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...老功の勇士に舌を振わせたのは僅かに十三歳の時のことであった...
中里介山 「大菩薩峠」
...プロ亀の如きは、「さすがに安直先生、お考えが深い、お調子が高い!」そうすると、村雨女史が、またおてんたらを言いました、「直さんに会っちゃかなわない」しかしまた、老功なる、みその浦なめ六は心配しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...人形の列(なら)べ方に心付かぬは老功の人に似合はしからず...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...何となれば娘の時代にはまだ人を択り出すまでの経験と見識がありませんから最も老功なる人に択り出してもらうものと覚悟すべきです」第百八十三 適不適中川「しかし娘さんの中(うち)には両親の揃っていない人もありましょう...
村井弦斎 「食道楽」
...大体の料理法は必ず老功の人の教(おしえ)を受けて生理上衛生上に適したものを作らなければなりません...
村井弦斎 「食道楽」
...それと同じように女が良人を択ぶのも老功な人に適当な候補者を見立ててもらって...
村井弦斎 「食道楽」
...子爵は貴郎方(あなたがた)よりも人事に老功でいらっしゃるからまた好(い)い御分別があるかもしれません...
村井弦斎 「食道楽」
...そういう事にかけては老功者の意見を聞く方がよい...
村井弦斎 「食道楽」
...さすがに広海子爵は世事(せじ)に老功だけあって我々とは考えが違う...
村井弦斎 「食道楽」
...女の事にかけては僕らの方が貴君よりよほど老功ですよ」大原「なるほど...
村井弦斎 「食道楽」
...黒田家では先づ一成などが老功である...
森鴎外 「栗山大膳」
...老功な山稼人(やまかせぎにん)は避けて小屋を掛けなかった...
柳田国男 「山の人生」
...老功なる木樵・猟師は容易にこれを認めて遭遇を避けました...
柳田国男 「山の人生」
...老功の人に人生經驗談を聽くやうに...
吉江喬松 「山岳美觀」
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