...まづ老功の侍(さむらひ)とは申さず...
芥川龍之介 「糸女覚え書」
...百戦老功の士これを攻め...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...檢査官中の老功中山寛六郎氏は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...老功の勇士に舌を振わせたのは僅かに十三歳の時のことであった...
中里介山 「大菩薩峠」
...老功の者の眼から観れば...
二葉亭四迷 「浮雲」
...されども玄札老功たり既にする時は如何(いかん)とも春たるべしといふもありけりと記せり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...人形の列(なら)べ方に心付かぬは老功の人に似合はしからず...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...たとい独立の生活を送っている人でも我が配偶を定める時には最も経験に富んだ老功の人に判断してもらわなければなりません...
村井弦斎 「食道楽」
...大体の料理法は必ず老功の人の教(おしえ)を受けて生理上衛生上に適したものを作らなければなりません...
村井弦斎 「食道楽」
...子爵は貴郎方(あなたがた)よりも人事に老功でいらっしゃるからまた好(い)い御分別があるかもしれません...
村井弦斎 「食道楽」
...さすがに広海子爵は世事(せじ)に老功だけあって我々とは考えが違う...
村井弦斎 「食道楽」
...その点においてはまだ小児だから一身の生涯を定める場合には必ず老功者の意見に従わなければならんよ」と事に触れて女の心得を諭(さと)す...
村井弦斎 「食道楽」
...女の事にかけては僕らの方が貴君よりよほど老功ですよ」大原「なるほど...
村井弦斎 「食道楽」
...黒田家では先づ一成などが老功である...
森鴎外 「栗山大膳」
...老功な山稼人(やまかせぎにん)は避けて小屋を掛けなかった...
柳田国男 「山の人生」
...老功の人に人生經驗談を聽くやうに...
吉江喬松 「山岳美觀」
...――玄蕃(ゲンバ)ノ家人ニ老功(ラウコウ)アリ...
吉川英治 「新書太閤記」
...こういう良策を献じていた老功とは誰をさしたものだろうか...
吉川英治 「新書太閤記」
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