...その翼をロイテン東方に下げて普軍に対せんとしたのであるが普軍の猛烈果敢なる攻撃と適切なる砲火の集中により全く対応の処置を失い...
石原莞爾 「戦争史大観」
...田圃には翼を悠々とうって丹頂の鶴が舞っている...
上村松園 「中支遊記」
...胴体の上へはいだすんだ」翼のうしろに開く窓があった...
海野十三 「太平洋魔城」
...蝙蝠の翼を張るが如し...
大町桂月 「白河の關」
...出来ることなら私も小鳥のやうに白い翼をもつた雲の一かたまりを貰つてみたく思はないこともない...
薄田泣菫 「独楽園」
...翼もない僕等は、どうして大空へ脱れることが出来ますか」「それを考えるのさ」老博士は、泰然として云った...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...日本の所謂左翼が有っていた一種過剰な純粋性――それを公式主義とかセクト主義とか官僚主義とか其の他色々に云ったものだ――から来る反作用...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...併し左翼か右翼かを簡単に決めることだけが思想化というものではない...
戸坂潤 「最近日本の科学論」
...弾圧されるのは暴力団であって右翼運動ではない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...病める蝶ありて傷(きずつ)きし翼によろめき...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...鼻翼(びよく)の張った...
中島敦 「虎狩」
...飛行機の翼や窓硝子などに凍りついた時を着氷という習慣になっているだけのことである...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...またその左翼を攻める...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...蘇苔類の育つてゐる水車はもう何年も以前から翼の回転を休めたまゝであつたから...
牧野信一 「書斎を棄てゝ」
...岩間に逃げていた海つばめの再び波の上に下りて来る白い翼が夜の青暗さのなかに見えた...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「剣のうた」
...女子大時代より左翼的な團體に關係し...
三好十郎 「肌の匂い」
...あらゆるものを灰色の翼で薙(な)ぎたてながら去って行く...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...あたかも鷲が存分に蛇に体を巻かせておいて一時にパッと寸断する翼の呼吸(いき)と相似ている...
吉川英治 「江戸三国志」
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