...四匹の蜻蛉を翅(はね)を後に廻して...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...金色に白い縁をとつた翅がある...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...その音は蠅が翅をバタ/\さしてゐる音だつたんです...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...あの翅(はね)のようなものはほんとうに翅なのであろうか...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...その蠅の小さい一翅(いっし)は...
海野十三 「蠅」
...それであのロボット蠅の翅は忽(たちま)ち振動を始めたのだ...
海野十三 「蠅」
...横丁からは提灯をつけ無い俥が澤山出て來て左右に分れて行き矢張り提燈をつけ無い自轉車があつちにもこつちにも破れた翅の鳥のやうに一直線に飛んで行くふと見た自轉車にのつかつた若者の顏は暮れ殘る反射の中にいゝ心持に青白い顏を浮べて現はれて消え往來は地球一面のやうに廣くなり用のすんだ空になつた荷馬車が音も無く通る...
千家元麿 「自分は見た」
...魔鳥の翅(はね)のような奇怪な容(かたち)をした雲が飛んでいたが...
田中貢太郎 「変災序記」
...帯も何だか左右へ翅を広げたように結んでいた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...前翅の先端が鮮かな橙黄に染まって印象的だ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...今のレーレー卿が孔雀の尾や玉虫の翅の光を研究した論文が数年前の英国の雑誌に出ていたことをちょっと思い出した...
中谷宇吉郎 「雑魚図譜」
...硝子天井から来る乏しい残陽に翅を光らせながら...
久生十蘭 「昆虫図」
...神戸平和楼の魚翅を思ふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...種子には翅があって風に吹かれてその地この地に飛び散りその落ちた処に仔苗を生ずるが...
牧野富太郎 「植物記」
...われら竜族は常に金翅鳥(こんじちょう)に食わるるから...
南方熊楠 「十二支考」
...肉翅能く飛ぶ〉とあり...
南方熊楠 「十二支考」
...ふッと翅(はね)が生えたように飛んで...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...人類の直後に現れる頑丈な鞘翅目人間が二人...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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