...彼の部屋には捕虫網や、箱や、毒瓶や、展翅板や、若干の本があり、典型的な昆虫学者の部屋であった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...それは金翅雀(カナリヤ)や雀だ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
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上田敏 「まちむすめ」
...外に出ようとするカリカリ嚼る音をたててみんなをおどろかしたこともたぶんあったろうが――どんな美しく翅(はね)ある生命が...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...木彫ではこの薄い翅の彫り方によって彫刻上の面白さに差を生ずる...
高村光太郎 「蝉の美と造型」
...小さな虫は翅(はね)を張って勝ちほこったように鳴いた...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「促織」
...しづかにしづかに翅をひろげたりたゝんだりする...
種田山頭火 「其中日記」
...そのあわただしく翅をはためかすのを面白く眺めてると伯母さんは後ろから肩ごしに顔をだして 黒い蝶蝶は山家(やまが)のお爺(ぢい)で...
中勘助 「銀の匙」
...但し蛇になっても大海に棲むと金翅鳥(こんじちょう)という奴に捕えられる怖れがあるから池に棲むことにしよう」といって願を立てて遠江の国笠原庄の...
中里介山 「法然行伝」
...あのように翅の先端が鉤(かぎ)状にとがらず...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...ジェラルド太守の金翅雀が飛んで来て自分の肩に止り...
宮本百合子訳 「二つの短い話」
...螽(きりぎりす)の翅を擦る音や...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...飛(と)ぶときはその翅(はね)が實(じつ)に美(うつく)しい色(いろ)に閃(ひらめ)きます...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...「国歌の人を鼓舞して忠誠を貫かしめ人を劇奨(げきしょう)して孝貞(こうてい)を竭(つ)くさしめ」云々「豈(あに)翅(ただ)に花を賞し月を愛(め)で春霞に思(おもい)を遣(や)り風鳥に心を傾くる」云々の数行...
正岡子規 「人々に答ふ」
...空中に棲む鳥は翅をもっている...
三木清 「哲学入門」
...左右の脇に肉翅を生じてその長四...
南方熊楠 「十二支考」
...『仏本行集経』に、飛狸、『経律異相』に、著翅狸、いずれも優陀摩仙が転生とあれば、同物に相違なく、華南で狸というはタライと呼ぶ野猫で、中橋文相好物のタヌキ(これも北支那や黒竜州に産す)でない...
南方熊楠 「十二支考」
...まだ翅(はね)をふるわせつづけている……だが...
山川方夫 「非情な男」
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