...羽振りの好い者から...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...大分羽振りがよくなつてゐる受負師(うけおひし)川崎藤五郎といふのがやつて來て...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...よしや自分がどんなに羽振りの好い時でも...
谷崎潤一郎 「幇間」
...それでも彼らはなお羽振りをきかせ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...出入りする王党の客間(サロン)における彼の羽振りは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...中士格ながら羽振りの良い侍でしたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの土地では大した羽振りだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...このごろはだいぶ羽振りがいいと取沙汰されている人物...
久生十蘭 「魔都」
...「おめえ、羽振りがいいな...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...羽振りの良い裕福な人物を装う男...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「バブル崩壊」
...今では下士卒の中にさへも多くの貴族が現れて羽振りをきかせました...
牧野信一 「船の中の鼠」
...ドイツの社交界で羽振りのいいある夫人から...
三浦環 「お蝶夫人」
...右大将は羽振りのよい重臣ではあるが今日の武官姿の纓(えい)を巻いて胡(やなぐい)を負った形などはきわめて優美に見えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...今はまったく曹操の羽振りに慴伏(しょうふく)して...
吉川英治 「三国志」
...営中の羽振りも思いやられまする...
吉川英治 「私本太平記」
...さても殊勝なお心がけよの」今日の羽振りをもつ秀吉を前において...
吉川英治 「新書太閤記」
...いやもうえらい羽振りなのだった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...――行家(ゆきいえ)追討の御諚(ごじょう)については、耳もかされず、疾(と)く帰れとの御一言あったのみ、取りつく島もなく立戻りました」それからまた、都での風聞(ふうぶん)として、義経の行装の豪奢、禁中の羽振り、日常の花奢(かしゃ)など、問われないことまで告げた...
吉川英治 「日本名婦伝」
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