...羽振りの好い者から...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...自分の息子が辯護士の若手として羽振りがいいのを自慢した後...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...一方は少壮弁護士として羽振りのよい松波男爵の御嫡男達也様...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「美人鷹匠」
...むかしはなかなか羽振りのよかった人であるが...
太宰治 「新釈諸国噺」
...えらい羽振りがようて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...養父昌左衞門はまだ「大通詞兼通詞目付」として羽振りをきかせてゐた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...村一番のあんちゃんの羽振りをきかしていた...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...羽振りを利かすようになって...
直木三十五 「死までを語る」
...あの土地では大した羽振りだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どいつもこいつも羽振りのいい奴の襟許へつくのだよ...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...このごろはだいぶ羽振りがいいと取沙汰されている人物...
久生十蘭 「魔都」
...羽振りの良い裕福な人物を装う男...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「バブル崩壊」
...吏員達の間にも「あの豪快な日本学生」といふ特徴を知られてゐて殊の他その姓名が謳はれてゐた折からでしたので臨時吏員生活も仲々羽振りが好く...
牧野信一 「私の万年筆」
...ドイツの社交界で羽振りのいいある夫人から...
三浦環 「お蝶夫人」
...右大将は羽振りのよい重臣ではあるが今日の武官姿の纓(えい)を巻いて胡(やなぐい)を負った形などはきわめて優美に見えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...営中の羽振りも思いやられまする...
吉川英治 「私本太平記」
...大塔幕下(ばっか)第一の羽振り者だが...
吉川英治 「私本太平記」
...かくれない羽振りの人...
吉川英治 「私本太平記」
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