...家の中でどんなむりをしても外へのお義理を欠くまいとする妻は激しい勤労のあとでは決つて二...
伊丹万作 「わが妻の記」
...長いつき合ひの人達に義理を欠くやうなことをするのは御免ですよ...
伊藤野枝 「惑ひ」
...彼の純白なる小心は他人に義理を欠くに忍びずしてついにここに至りしなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...いわゆる「出来るだけ借銭をするのと同じように出来るだけ義理を欠く」方針の下に...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...さりとてけちで世間の附(つ)き合いの義理を欠くというわけではなく職人仲間に律儀者(りちぎもの)の評判を取り...
太宰治 「新釈諸国噺」
...人には義理を欠くことの多く...
太宰治 「善蔵を思う」
...それなら金もうけに熱中して義理を欠く人はどうかという問題にぶつかって少しむつかしくなって来た...
寺田寅彦 「自画像」
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