...義理と人情とを欠く奴は駄目だと言つた...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...近松の戯曲などに力強く写されているいわゆる義理と人情との衝突がここから生じたのであって...
津田左右吉 「日本歴史の特性」
...文学の世界にあるものは義理と人情のほかのものと言えばそれの反映である...
寺田寅彦 「科学と文学」
...「切り崩し」「義理と人情づくめ誘拐」であった...
徳永直 「眼」
...なんしろ、はらがあって、愁嘆が利(き)いて、主と、夫と、親と、大将と大将の中へ挟まって、義理と人情と、功名と恩愛とを身一つに仕分けなくっちゃならねえ、そのくせこうといってパッとした見せ場もなく、ふまえて行かなくっちゃならねえのだから、たておやまの中でも、底力がなければ持ちこたえられねえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...義理と人情との葛藤といふ言葉は...
平林初之輔 「文学方法論」
...義理と人情の板挟みの事例だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...義理と人情の世界に住む東京の人は...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...義理と人情(にんじょ)のカスガイ地獄...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...若い武士が変心した恋人を殺すっていうような義理と人情の絡まったお芝居だったのです...
吉行エイスケ 「バルザックの寝巻姿」
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