...問 予の死後の名声は如何?答 或批評家は「群小詩人の一人」と言へり...
芥川龍之介 「河童」
...群小の間に在つて稍大なることを喜ぶことではなくて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...群小作者を下目(しため)に見ていても京伝の勝れた作才には一目置いていた...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...無批判的な群小は九十九プロセントの偉大に撃たれて一プロの誤りをも一緒に呑み込んでしまうのが通例である...
寺田寅彦 「科学上における権威の価値と弊害」
...想うにこれらは権威者の罪というよりはむしろ権威者の絶対性を妄信する無批判な群小の罪だと考えなければなるまい...
寺田寅彦 「科学上における権威の価値と弊害」
...寵臣去りて群小の肝胆寒し...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...群小諸政党の最低綱領による反ファッショ的共同戦線というようなことを意味するより先に...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...限りなく色々の群小自称クリストスが現われる時だ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...文政天保以後の平民画壇は実にこれら歌川派の群小画家を以て満たされたり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...また赤裸々の豪傑が出て来て他の群小を圧倒してしまう...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...地中海沿岸の多くの群小競走者があった...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...その先に多くの群小を見下して同じような尖峰が二つ重なり合ってるのが大(グロス)シュレックホルン(四〇八六米)と大(グロス)ラウテラールホルン(四〇四三米)...
野上豊一郎 「吹雪のユンクフラウ」
...他の群小詩人を睥睨しながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...微々たる群小詩人の一人に過ぎぬ私も夢の中で二三の詩の構想を得たばかりに...
堀辰雄 「鳥料理」
...群小算家に対してのことであり...
三上義夫 「和算の社会的・芸術的特性について」
...群小蛇これを繞るを見る...
南方熊楠 「十二支考」
...誰と誰か」「群小の族(やから)は...
吉川英治 「平の将門」
...そのほかの群小刀鍛冶に至っては...
吉川英治 「山浦清麿」
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