...彼等に僕等群小の徒の及ぶことの出来ないのは恐らくはそこにあるのであらう...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...群小の間に在つて稍大なることを喜ぶことではなくて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...自分を局外に置いて見る時は群小作家皆豆粒よりも小さかったが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...私などは未だ三十歳を少し越えたばかりの群小作家のひとりに過ぎない...
太宰治 「花吹雪」
...このブレインが群小宗教に寄附する金は人をアッといわせるほど巨大なもので...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「秘密の庭」
...無批判的な群小は九十九プロセントの偉大に撃たれて一プロの誤りをも一緒に呑み込んでしまうのが通例である...
寺田寅彦 「科学上における権威の価値と弊害」
...群小私設実業家達を圧倒し統御することをもって...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...彼れ往々大言壮語群小を驚かすものありと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...氏夫れ二十年来鍛錬し得たる手腕を揮つて世間の群小を一斉屏息せしむるを得るや否や...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...それらの群小音楽家たちは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...またラシーヌも気障(きざ)な態度で自分の心をのぞいてるパリーの群小心理家らの末流と...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...けれども是等群小ソフィストには...
中野秀人 「第四階級の文学」
...地中海沿岸の多くの群小競走者があった...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...微々たる群小詩人の一人に過ぎぬ私も夢の中で二三の詩の構想を得た許りに...
堀辰雄 「鳥料理」
...群小算家に対してのことであり...
三上義夫 「和算の社会的・芸術的特性について」
...又は鈍感にして天才を理解し得ざる群小批評家の言に迷はさるる事無く...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...それから彗星のやうに群小を壓して行つたといふ話なのである...
吉川英治 「折々の記」
...群小を睥睨(へいげい)する威風があった...
吉川英治 「親鸞」
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