...僕 誰が来いと云ふものか! 僕は群小作家の一人だ...
芥川龍之介 「闇中問答」
...又群小作家の一人になりたいと思つてゐるものだ...
芥川龍之介 「闇中問答」
...露西亜(ロシア)等の群小作家の名をも心得てゐる...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...問 予の死後の名声は如何?答 或批評家は「群小詩人の一人」と言へり...
芥川龍之介 「河童」
...群小に至るまで夫々の讀者を有して文壇の一角に存在の理由を有することは感謝す可き天帝の恩寵である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...群小の間に在つて稍大なることを喜ぶことではなくて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...想うにこれらは権威者の罪というよりはむしろ権威者の絶対性を妄信する無批判な群小の罪だと考えなければなるまい...
寺田寅彦 「科学上における権威の価値と弊害」
...群小を包容する韓魏公に類し...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...限りなく色々の群小自称クリストスが現われる時だ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...彼れ往々大言壯語群小を驚かすものありと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...氏夫れ二十年來鍛錬し得たる手腕を揮つて世間の群小を一齊屏息せしむるを得るや否や...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...却つて群小嘲弄の標的たらむとするは氣の毒の至りに堪へず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...またラシーヌも気障(きざ)な態度で自分の心をのぞいてるパリーの群小心理家らの末流と...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...文政天保以後の平民画壇は実にこれら歌川派の群小画家を以て満たされたり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...このコンクールは群小競争者を簡単に振(ふる)い落して...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...微々たる群小詩人の一人に過ぎぬ私も夢の中で二三の詩の構想を得たばかりに...
堀辰雄 「鳥料理」
...誰と誰か」「群小の族(やから)は...
吉川英治 「平の将門」
...群小の水を集めて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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