...それは裏にある美男葛(びなんかづら)の実だつたといふことを知つたのはその後五六年たつてからのことである...
中勘助 「銀の匙」
...私はそこに屈んで窓硝子についた放射状のひびや、ぢきそばにある榧(かや)の木や、朽木にからんだ美男葛、美男葛の赤い蔓、蔓のさきに汁をすふ油虫などを眺めてゐた...
中勘助 「銀の匙」
...美男葛(びなんかずら)のつるのからんでいるのが妙に心をひく...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...美男葛(びなんかずら)の巻いている井戸屋根の柱に立てかけてあった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...宙の美男葛(びなんかずら)を蹴って...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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