...異なる美感を持つ絵画の展示が行われている...
...彼女はオシャレに敏感で、美感のセンスが良い...
...新しいデザインは美感を考慮して作られている...
...美感に対する価値観は文化や国によって異なる...
...彼の作品は美感だけでなく、機能性も兼ね備えている...
...しかし踊り子がいつも左へ傾いた顔をしていたのでは美感(びかん)上困る...
海野十三 「間諜座事件」
...それらの美感は悉くどぎつい光線のために飛び散ってしまうであろう...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...アーク燈の光で射られるような激しい美感を味わなければ気が済まない...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...この実践の中で、もう耐えきれないと思われるような訓練の涯(はて)で、コーチャーから「それだ、その調子」といわれた時、その行動の中にみなぎってくる、ほかにありえようもない一つの秩序、一つの安らけさ、ここに「間(ま)があう」という「いきがあう」という、何か身をまかせた愉快な、やわらいだ、こころよさ、その美感が、ほのぼのと生まれてくるのである...
中井正一 「美学入門」
...昨日(きのう)始めて経験したいうべからざる悲哀の美感に酔(え)いたいと思ったのである...
永井荷風 「すみだ川」
...よほど審美感の発達した大通人のように思うのは...
中谷宇吉郎 「画業二十年」
...純美感を第一にするもよい...
夏目漱石 「作物の批評」
...しかして韻律的美感をあたへるものは...
萩原朔太郎 「青猫」
...又古來のしきたりの通りに詠むことも有之候へどそれはしきたりなるが故に其を守りたるにては無之其方が美感を現すに適せるがために之を用ゐたる迄に候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...新しい美感の母胎である...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第九巻)」
...菊池寛の「忠直卿行状記」以下三十篇ちかい歴史的素材の小説も、やはり歴史小説でないことでは芥川の扱いかたに似ているが、芥川龍之介が知的懐疑、芸術至上の精神、美感、人生的哀感の表現として過去に題材を求めたのとは異って、菊池寛は、自身が日常に感じる生活への判断をテーマとして表現するために歴史上の事柄、人物をとりあげて作品を描いているのである...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...ロマンティシズムはリアルなものの見とおしから来る一つの美感である筈であり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...字面の美感が不足ね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...笑はないことも一要素の美感であり...
室生犀星 「巷の子」
...女といふものをその心で餘りに清美な感情でそだててゐたことが一擧に破られ、破られてゐてさへ清美感がのこつてゐるのをどうする訣にも行かなかつたのだ、清美感の半分と、まるはだかの女性感の半分宛を何時も私は持つて歩いて生きて來たものだ...
室生犀星 「渚」
...半分の清美感が私に詩といふものを書かせ...
室生犀星 「渚」
...再現情感といへるものは詩人の審美感なり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...工藝美感は、工藝美論へと進む...
柳宗悦 「工藝の道」
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