...蓮が実に美事に生えていた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...もともと手練の欠けた半之丞を美事に刺し貫いたのだった...
海野十三 「くろがね天狗」
...弾丸は美事に命中したのだ...
海野十三 「深夜の市長」
...美事な真珠のネクタイピンであった...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「恐怖の幻兵団員」
...なかなか美事に御申述べに相成りました...
太宰治 「右大臣実朝」
...両者共に美事善行である...
辰野九紫 「青バスの女」
...上げるといふほどの物ぢやないけんど――」それは一尺近い美事な鮒だつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...あまり美事(みごと)の出来だからと云うて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...いよいよ一ツの美事な鐘をつくり上げましたので...
夢野久作 「ルルとミミ」
...池の竜金は美事な変り鯉に代ってしまっていた...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...彼は余りに美事に考へたので...
中原中也 「高橋新吉論」
...美事な肉片が出来ると思われるほどだった...
長谷川時雨 「鉄くそぶとり」
...おもしろ可笑(をか)しく世(よ)を渡(わた)るに咎(とが)める人(ひと)なく美事(みごと)繁昌(はんじやう)して居(ゐ)まする...
樋口一葉 「にごりえ」
...美事に禿げ上った額を尤もらしく皺め...
久生十蘭 「魔都」
...石手洗ひも美事であつた...
室生犀星 「故郷を辞す」
...「きょうこそ美事になんじを討ち取って見せるぞ...
室生犀星 「姫たちばな」
...あんなに美事な言葉も絶えるものを我々の母や姉や妹や世界の女と名のつく人びとが...
室生犀星 「帆の世界」
...すべてが総檜(そうひのき)の建物で中中美事であつた...
室生犀星 「名園の落水」
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