...怪力線!皇国(こうこく)は美事に救(すく)われた...
海野十三 「空襲葬送曲」
...ラプンツェルの美事な黄金の髪の毛は床にとどくほど長く伸びていたのです...
太宰治 「ろまん燈籠」
...かつそれ訛伝の抹殺せらるると同時に一方においては深く隠蔽せられてその事あるを知らざるも美事が史学の光輝に照らされてその真相を顕(あら)はすことなしといふべからず...
津田左右吉 「史論の流行」
...自己の軽視したrelation(ルラシオン)sexuelle(セクジュレル)から美事に裏切られた...
豊島与志雄 「運命のままに」
...彼は美事にスペートのクインをつけてやった...
豊島与志雄 「月明」
...――彼女は美事な歯並を持っていた...
豊島与志雄 「理想の女」
...偶には美事にやりおほせることがある...
中原中也 「夏の夜の話」
...あんな奴とならさう美事にいかないまでも全然まづくなりつこはないのだ...
中原中也 「夏の夜の話」
...美事なる事は言語道断...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...いずれも救い難(がた)き五悪の輩乍ら末期の引導頼み入るもの也――」と美事(みごと)な筆跡で書いてあるのです...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...二平次の予言は美事に当りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...おもしろ可笑(をか)しく世を渡るに咎(とが)める人なく美事(みごと)繁昌してゐまする...
樋口一葉 「にごりえ」
...余モ亦此美事ニ逢ヒ欣喜ニ堪ヱズ...
南方熊楠 「作文三篇」
...びっくりするほど美事な蘭の蕾の飾られてあるのや...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...うっかりすると辷(すべ)り倒れそうなゴム引きの床の半分は美事な絨毯(じゅうたん)が敷いてある...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...昨日の正午――すなわち大正十五年の十月の十九日の午砲(ドン)が鳴ると殆ど同時に物の美事に爆発したのだ……ナアニ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...サロンの天井に吊された美事なキリコ硝子(ガラス)のシャンデリアがパッと輝き出したので...
夢野久作 「継子」
...俺は美事にここで...
横光利一 「上海」
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