...刀の鞘を置忘れて逃げたという話を聞いた時には...
直木三十五 「寛永武道鑑」
...洋傘を置忘れしに心づき...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...何処かへ置忘れられた...
中島敦 「光と風と夢」
...「扇子といふやつはよく置忘れる代物ですなあ」とか云つてれあともかく活々してる奴等が...
中原中也 「散歩生活」
...木立の中に置忘れたまゝ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...路地を入つて奧の奧に置忘れたやうなひどい家で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さあ私は人魚抱きしめておくれ私の新らしい恋人よ船に置忘れた可愛い水夫の夢もあつたが私のことづけは白い鴎に―いゝ情人が出来ましたあゝ私はうらぶれた人魚遠くい遠くい飛んだ鴎よかへつておいでヒーロヒロ―やつぱり淋しく候―悲しく候―青い人魚は死んでしまひ候...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...家に置忘れて来た自分の姿を振返ることがあった...
原民喜 「冬日記」
...漁師の置忘れた銛(もり)という物騒な道具に相違ありません...
吉川英治 「江戸三国志」
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