...これを難詰する氣にはなれない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...畢竟するに馬琴が頻りに『水滸』の聖嘆評を難詰屡々(しばしば)するは『水滸』を借りて自ら弁明するのではあるまいか...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...しかしながら友人の誤解と難詰(なんきつ)はヨブの思想を刺戟(しげき)し...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...彼を難詰(なんきつ)し...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...一転して被害民の上京に対する干渉を難詰しだした...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...前議会を通過した「憲法の保護を受くる請願」に対して政府が処置を与えないのを難詰したのち...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...急激黨の難詰を受けつゝあるなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...ただ一方が怒気をふくんで難詰(なんきつ)の体(てい)なのと...
中里介山 「大菩薩峠」
...」と難詰する事を何故か控えて了った...
松永延造 「職工と微笑」
...最早何(ど)んな難詰の言葉を見出す力をも失った...
松永延造 「ラ氏の笛」
...かかる国民に何の史実何の誠意を期待し得べきと手酷く難詰しあったそうで...
南方熊楠 「十二支考」
...新聞社へ宛て書いた難詰文も破いて捨てなければならなかつた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...半紙七枚に鐵筆で細かく書いた「水上瀧太郎君に與ふ」といふ文章に次郎生と名告(の)つた人から難詰状を受取つた時に...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...絶えず戦いを避けて退却ばかりしていることを大いに難詰した...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...人々はどこに思想の自由があるかを難詰する...
柳宗悦 「工藝の道」
...詭弁(きべん)を逞(たくまし)くせし時に彼れは之を難詰して許さゞりき...
山路愛山 「明治文学史」
...さすがの彼も少し面を変えて難詰(なじ)った...
吉川英治 「黒田如水」
...むしろ難詰(なじ)るようなことばでいう...
吉川英治 「宮本武蔵」
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