...畢竟するに馬琴が頻りに『水滸』の聖嘆評を難詰屡々(しばしば)するは『水滸』を借りて自ら弁明するのではあるまいか...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...しかしながら友人の誤解と難詰(なんきつ)はヨブの思想を刺戟(しげき)し...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...三友の難詰の語はヨブより大真理を喚(よ)び出したという点において有意味ではあるが...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...』この難詰は一體どういふことに歸着するか...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...小坂鉱山などの払下げの件に触れて政府の無方針を難詰した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...すると後から難詰の言葉を投げる者が出て...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...衆議院ではまず東良三郎が立って請願権の蹂躙を難詰した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...きっと起き直って難詰(なんきつ)した...
太宰治 「古典風」
...妙子にもそれを持ち出して難詰するようなことはしまい...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ただ一方が怒気をふくんで難詰(なんきつ)の体(てい)なのと...
中里介山 「大菩薩峠」
...紳士連は眼ざわりとして船長を難詰するだろう...
牧逸馬 「運命のSOS」
...新聞社へ送る難詰文を書き終り...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...新聞社へ宛て書いた難詰文も破いて捨てなければならなかつた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...或時井口は其不敬を難詰して...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...人がこの器官の反逆を難詰し・それを理由に彼を処断し・ようとするのに対して...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...三資本制度の罪過に関する経済学的難詰に対して...
柳宗悦 「工藝の道」
...人々はどこに思想の自由があるかを難詰する...
柳宗悦 「工藝の道」
...さすがの彼も少し面を変えて難詰(なじ)った...
吉川英治 「黒田如水」
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