...その重なる點から云へば僕を輕蔑する奴の前に自分の地歩を占めて置く必要があつたからだ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...時々紙のがさつく音や重い物を疊の上に置く音がする...
有島武郎 「半日」
...強いて爭はずに捨て置くのが多いと思ひます...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...穿(は)いた下駄の古鼻緒も霜を置くかと白く冴えた...
泉鏡花 「遺稿」
...赤垣源蔵の人形が徳利を置くと...
伊丹万作 「私の活動写真傍観史」
...君に頼んで置くがね...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...叔父もそれでは自分が暫く預つて置くことにする外はないと兼次のことに就いては深い骨折をしてくれた四つ又にも逢つて此後とも一切の心配を頼むといふやうに云ひ置いて三日ばかり暇どつて歸つた...
長塚節 「芋掘り」
...現時はまだ客観に重きを置く方を至当と存じますが...
夏目漱石 「創作家の態度」
...放つて置くとあと幾人害(あや)めるか解らないので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一つずつの座敷用雑巾を置くことです...
羽仁もと子 「女中訓」
...置くべきところに置いてあり...
羽仁もと子 「女中訓」
...すこし世間を見て置くのもいいだろう...
久生十蘭 「キャラコさん」
...それから先は考へずに置くと云ふ流義だね...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...虎鬚一本を筍(たけのこ)に刺し置くと鬚が(けむし)に化ける...
南方熊楠 「十二支考」
...あんなに用が沢山御あんなさるのに御たのみして置くも心ないって云って居ますんですから...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...その圏外(けんがい)に置くべきものであるか...
柳田国男 「海上の道」
...籾のまゝなのは外のアラモノ庫に入れて置く...
柳田國男 「食料名彙」
...捨てるように箸を置く...
吉川英治 「宮本武蔵」
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