...――未知の世界を少し残して置くこと...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...成るべくそツとして置くのであるが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...そを知りつつ取り置くは愚なり...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...アルミ弁当箱の内側にゼラチンのようなものをひいて置くと...
海野十三 「科学時潮」
...残りは自分が貰って置くのでございます...
谷崎潤一郎 「細雪」
...脚を私の右脚の上へ置くと...
直木三十五 「死までを語る」
...劇作家連の間に設けて置く彼等文壇一味の伏兵が一時に起ってそれこそいいように母屋をまるめて了う魂胆は眼に見えるようでもある...
中里介山 「生前身後の事」
...それは略して置く)て埋葬する土俗が存してゐた...
中山太郎 「安達ヶ原の鬼婆々異考」
...元(もと)の通(とほ)りに放(ほう)つて置く癖(くせ)があつた...
夏目漱石 「それから」
...――いずれいわせずに置くものか...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...お小遣が要るなら、俺のところへ来てそう言えばいいのに、――もっとも、俺のところにも一両と纏(まと)まった金は滅多にねえが、いざとなりゃ、質を置くとか、女房(にょうぼ)を売り飛ばすとか」「止(よ)して下さいよ、親分がそんな事を言うから、うっかり無心にも来られねえ」ガラッ八は面目次第もない頸筋(くびすじ)をボリボリ掻くのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...用意したらしい手燭と火打道具を井桁(ゐげた)の上に置くのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...俺も見て置く」平次は八五郎と入れ替りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...先生はその邸内に色々な獣類を飼つて置くので...
堀口九萬一 「フランソア・コッペ訪問記」
...(バートンの千一夜譚二二七夜譚註)人柱と一寸似たこと故書添へ置く...
南方熊楠 「人柱の話」
...革包を側(そば)に置く丈の余裕はある...
森鴎外 「魔睡」
...例は多いからただ要処だけを挙げて置くが...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...二人だけで死なして置くものか!)源吉は...
蘭郁二郎 「鉄路」
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