...身を無際限の荒原に置くが如く手出しのしようがない...
魯迅 井上紅梅訳 「「吶喊」原序」
...一体病身の幼童を座敷牢へ監禁して置くような惨酷(ざんこく)きわまる親があるだろうかしら...
海野十三 「三人の双生児」
...「金」又は「松」と答え得る様に練習して置く必要がある...
江戸川乱歩 「心理試験」
...窃かに一頁だけ引き割いて置く...
辰野隆 「愛書癖」
...許宣を置く地方が悪いということになって...
田中貢太郎 「雷峯塔物語」
...人に饒舌(しゃべ)らして置くばかりで...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...せかせかと蝋燭をそこに置くと...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...死せんと欲する者を他方に置く...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そのまま茲(ここ)に識(しる)して置くのである...
永井荷風 「西瓜」
...この有力な人質を得て置くことは...
中里介山 「大菩薩峠」
...当分宅(うち)へ置くぐらいの事は...
夏目漱石 「門」
...間もなく投げ出すようにそれを卓(テーブル)の上に置くと...
久生十蘭 「キャラコさん」
...これを捨て置く可らずとて...
福沢諭吉 「帝室論」
...ここいらで不本意ながらペンを置く...
堀辰雄 「プルウスト雜記」
...柔かさは無限だがそれはそつとして置く柔かさであつて...
室生犀星 「巷の子」
...鍋はほうって置く...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...膝(ひざ)になびいた一(ひと)ひらの江戸紫に置く繍(ぬひ)は...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...宇宙の森羅万象の根底にひそむ悲哀を悟得し芸術にその糧を得て現世の渦中に身を置く...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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