...自分は現在に於ける自分の努力の焦點を何處に置く可きかを考へた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...貰つて置くがよからうぢやアないか?」「貰つて返すのならわけアない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...怪事件?三吉少年はコップを下に置くと...
海野十三 「地中魔」
...誰か園の梅の花ぞも久方の清き月夜にこゝだ散り来るほとゝぎす来啼きどよもす橘の花散る庭を見む人や誰天の川霧たちわたり彦星のかぢの音聞ゆ夜の更け行けば今朝啼きて行きし雁金寒みかもこの野のあさぢ色づきにけるあが宿の秋萩のへに置く露のいちじろしくもあれこひめやも率直なる感情を高朗なる調子でうたう万葉の詩人をなつかしく思う...
高浜虚子 「丸の内」
...まあこんなことで満足させて置く方がいゝと考えてそのまゝにしている...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...それでなければあゝ云ふ風に一人一人の子供の片をつけて置くわけがない...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...(と懷劍を下に置く)...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...本邸は江戸にあって住居は甲府へ置く...
中里介山 「大菩薩峠」
...過飽和及びそれに関係ある事柄について簡単に触れて置くこととする...
中谷宇吉郎 「雪」
...毫(ごう)も小生の意志を眼中(がんちゅう)に置く事なく...
夏目漱石 「博士問題の成行」
...何處かへ置くこともある」「鞘は白旗の腰にあるんだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...昨日(きのふ)あたり二三百文ほど仕入れて置くんだつたよ」平次は仰向(あをむ)けに寢たまゝ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...改めて家中の者を何處かへ集めて置くやうに頼みました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――お清を此家(ここ)へ置くと命が危ないから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手を拭いたり――大事にしまって置くような...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...(金を置く)お蔦 汚ない金なら欲しくはない...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...あいつまだ助手を置くつもりかしら……...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...おそらくは彼女の習慣と志向とに相反する地位に置くことに...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
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