...生さず殺さずして置く方が...
石川啄木 「菊池君」
...身を無際限の荒原に置くが如く手出しのしようがない...
魯迅 井上紅梅訳 「「吶喊」原序」
...よく見覚えて置くがいい」博士は電燈の丸い光を...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...この重大な事件を抛って置く訳には行かぬので...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...下に置くなり起(た)って来て...
田中貢太郎 「港の妖婦」
...当分は無名丸――で置くことにしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...夜は十時にならぬうちにランプを消して置く...
長塚節 「開業醫」
...心得の爲に話して置くが――」「へエ――」平次は一段と聲を落しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...梅の枝に大きい掻き剥(むし)りの傷があるから、見て置くが宜い、お作の手がひどく荒れて居たのは、その細工のためだ」石燈籠の轉がる力を利用して、自分より五、六貫目も重い百助の死骸を梅の大枝の上に引上げたお作の工夫は非凡です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そのお糸を留め置く津志田谷右衞門...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...放つて置くと、今夜こそお孃樣の眼を潰(つぶ)されるに違ひありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...焔(ほのお)の中へ氷を置くのと反対な...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...あんな奴を生して置くより擲(たた)きころす方が世間のためだ...
樋口一葉 「たけくらべ」
...おのおのとある学校の片隅に席を置く身分である...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...よろしくと言って置く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...盥を被せて置くといゝといふ話がある...
水野仙子 「白い雌鷄の行方」
...女中が遠慮してこの間(ま)だけは雨戸を開けずに置く...
森鴎外 「あそび」
...あけて置くといつも風がまともに吹き込むのでわかった...
山本周五郎 「風流太平記」
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