...鴉片煙劫とは世間の罌粟の花汁(くわじふ)を借り...
芥川龍之介 「鴉片」
...野罌粟(のげし)...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...罌粟(けし)の花(はな)...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...風に傾く雛罌粟のリズムを出す人なら同様にかすかなゆらめきの表情を持つ香水を選ぶべきだ...
大手拓次 「「香水の表情」に就いて」
...305園中咲ける罌粟の花...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...至るところに花が咲いている、矢車草、罌粟(けし)、菫(すみれ)...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...罌粟(けし)散るを憂(う)しとのみ眺むべからず...
夏目漱石 「薤露行」
...「寂寞(じゃくまく)の罌粟花(けし)を散らすやしきりなり...
夏目漱石 「三四郎」
...それからすこしあがったあたりと右の脇腹のところに甚松の身体にあったような文久銭ほどの赤痣が罌粟(けし)の花のように赤くクッキリと残っている...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...あのこよなく美しい薔薇いろの罌粟(けし)が神授(めぐみ)の朝露で沐浴(ゆあみ)ををへて鮮やかに燃えながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...それは罌粟粒よりも小さい星のやうに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...白き鶏罌粟の蕾を啄みぬ我がごと夢に酔はんとすらん阿片は罌粟の実の未だ熟さないのを原料として採るので...
平野萬里 「晶子鑑賞」
......
前田普羅 「普羅句集」
...又は車の過ぎた後で罌粟(けし)が散るとか薄がそよぐとか言ふやうに他物を配合すればいくらか見よくなるべく候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...ひまなく恋に燃える血の真赤な胸の罌粟(けし)の花...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...オルレアンやツウルあたりの野の雛罌粟(コクリコ)の花の盛りの目に見え候(さふら)うて私は泣き申し候(さふら)ひき...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...なつかしき雛罌粟(ひなげし)の色せる絹笠を被(き)たる灯火の見ゆるを下より仰ぎ見候(さふら)ひし時...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...朱い唇が罌粟(けし)の花さながらに仰向いて何か喘(あえ)ぐ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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