...東京(トンキン)から持つて来た罌粟(けし)の種子を死骸で肥えた墓地に植ゑて見ると思ひの外に成績がよくてその特徴を発揮させることが出来た...
芥川龍之介 「鴉片」
...鴉片煙劫とは世間の罌粟の花汁(くわじふ)を借り...
芥川龍之介 「鴉片」
...けれどもこの罌粟と云ふものは草花に属するものであり...
芥川龍之介 「鴉片」
...何の花?』『罌粟(けし)...
石川啄木 「札幌」
...」麦生(むぎふ)のひまに罌粟(けし)のいふ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...野罌粟(のげし)...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...刺罌粟(とげけし)...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...罌粟(けし)の、いよこの、脆(もろ)さに、罌粟(けし)の脆(もろ)さに、そのかみを...
薄田淳介 「白羊宮」
...罌粟(けし)の花の油絵と...
太宰治 「故郷」
...朱色の罌粟(けし)や赤椿などは前者の例であり...
寺田寅彦 「雑記帳より(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...罌粟(けし)散るを憂(う)しとのみ眺むべからず...
夏目漱石 「薤露行」
...薄赤い雪罌粟などのわずかばかりの亜寒帯植物が...
久生十蘭 「海豹島」
...野菜畠には、罌粟や甘藍や、向日葵のほかに、毎年ふた畑の煙草が播かれた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
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前田普羅 「普羅句集」
...陽炎(かげろう)や名も知らぬ虫の白き飛ぶ橋なくて日暮れんとする春の水罌粟(けし)の花まがきすべくもあらぬかなの如きは古文より来る者...
正岡子規 「俳人蕪村」
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正岡子規 「病牀六尺」
...わが繍(ぬ)ふ罌粟(けし)の「夢」にさへ花をば揺する風に似て...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...白鳥や罌粟や蜻蛉を現わすことは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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