...雛罌粟色(ひなげしいろ)の薔薇(ばら)の花...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...罌粟(けし)の花...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...罌粟(けし)の花ふたつ...
太宰治 「富嶽百景」
...朱色の罌粟(けし)や赤椿などは前者の例であり...
寺田寅彦 「雑記帳より(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...それからすこしあがったあたりと右の脇腹のところに甚松の身体にあったような文久銭ほどの赤痣が罌粟(けし)の花のように赤くクッキリと残っている...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...護摩壇の罌粟加持(けしかじ)につかう罌粟の精を飲んだりして空腹をまぎらしていた...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...掌ニワヅカ最後ノ罌栗ガ潰エ 血漿ガ黝ク 頸ニ錆ビル...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...実(じつ)の吾らの知識も罌粟粒(けしつぶ)のようなもんだから...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...陽炎(かげろう)や名も知らぬ虫の白き飛ぶ橋なくて日暮れんとする春の水罌粟(けし)の花まがきすべくもあらぬかなの如きは古文より来る者...
正岡子規 「俳人蕪村」
......
正岡子規 「病牀六尺」
...罌粟は無論阿片(あへん)を取る位な魔酔性の者だから病人には悪いさ」小山「なるほどね...
村井弦斎 「食道楽」
...またあの柔かな雛罌粟が壺にささって微風に赤々と揺(ゆ)らめくと...
横光利一 「花園の思想」
...彼女たちの白い着物は真赤な雛罌粟の中へ蹲(しゃが)み込(こ)んだ...
横光利一 「花園の思想」
...わたしのやうに一心(いつしん)に思ひつめたる罌粟(けし)の花...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...ひまなく恋に燃える血の真赤な胸の罌粟(けし)の花...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...木蔭には野生の雛罌粟(ひなげし)其他(そのた)の草花が丈(たけ)高く咲(さき)乱れて...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...『蜻蛉(とんぼ)』及び『カリフォルニアの罌粟(けし)』もまたそれに劣らず美しいものであった...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...『罌粟』の踊りの情調を基礎づけてはいないだろうか...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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