...けれどもこの罌粟と云ふものは草花に属するものであり...
芥川龍之介 「鴉片」
...何の花?』『罌粟(けし)...
石川啄木 「札幌」
...」麥(むぎ)生(ふ)のひまに罌粟(けし)のいふ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...」麦生(むぎふ)のひまに罌粟(けし)のいふ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...雛罌粟色(ひなげしいろ)の薔薇(ばら)の花...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...罌粟(けし)の花(はな)...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...笑ひをこらへて、レンズをのぞけば、罌粟の花、いよいよ澄まして、固くなつてゐる...
太宰治 「富嶽百景」
...非常に嵩(かさ)のある罌粟(けし)か牡丹(ぼたん)の花が揺(ゆら)ぎ出たようでもあった...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...ああ皐月仏蘭西の野は火の色す君も雛罌粟我も雛罌粟作者夫妻の巴里に遊んだのは欧洲大戦以前の爛熟時代で...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...懐中から名器「玉山」を取り出して「罌子(けし)の花」を吹奏し初めた...
夢野久作 「黒白ストーリー」
...またあの柔かな雛罌粟が壺にささって微風に赤々と揺(ゆ)らめくと...
横光利一 「花園の思想」
...わたしのやうに一心(いつしん)に思ひつめたる罌粟(けし)の花...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...下を眺めると雛罌粟(ひなげし)や撫子(なでしこ)や野菊や矢車草の花の中には青い腰掛(バンク)が二つ置かれて居る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...其(それ)等を公園の木立(こだち)の下の人込の中で見るのは罌粟(けし)の花を散らした様である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...なつかしき雛罌粟(ひなげし)の色せる絹笠を被(き)たる灯火の見ゆるを下より仰ぎ見候(さふら)ひし時...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...ツーンと鼻へ罌粟(けし)のような匂いが抜けて来た……...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
...『蜻蛉(とんぼ)』及び『カリフォルニアの罌粟(けし)』もまたそれに劣らず美しいものであった...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...白鳥や罌粟や蜻蛉を現わすことは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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